病棟心臓リハビリテーション室 開設式を開催しました
本学医歯学総合病院では、心疾患患者の早期回復と生活の質の向上を目指し、循環器病棟(病棟10階)に病棟心臓リハビリテーション室「心リハCUBE(キューブ)」を整備し、2025年9月1日より心リハCUBEでの心臓リハビリテーションを開始しました。これに伴い、9月5日には関係者が参集し、開設式を執り行いました。
開式の辞では、菊地病院長より「急性期からの心臓リハビリテーションの充実は、患者さんの回復を支える重要な一歩であり、病棟での開始により、よりタイムリーな介入を期待したい」との挨拶がありました。
続いて、川島寛之総合リハビリテーションセンター長からは、センターとしての取り組みと今後の展望について語られ、「心リハCUBEでの心臓リハビリテーションを起爆剤として、更に院内のリハビリテーションを盛り上げていきたい」との意欲が示されました。
その後、心臓リハビリテーションの概要について、猪又孝元副病院長より説明があり、包括的心臓リハビリテーションプログラムの内容、心リハCUBEでの実施によるメリットなどが紹介されました。その中で心疾患の再発予防や社会復帰支援に向けた取り組みの重要性が強調されました。
閉式の辞では、團原看護部長より「看護部としても、患者さんの安心と安全を第一に、心臓リハビリテーションの推進に尽力していきたい」との言葉が述べられ、式は温かい雰囲気の中で締めくくられました。
なお、式には前病院長である冨田善彦特命理事、若井俊文副病院長も出席され、病院全体としての心臓リハビリテーションへの期待と支援体制の強化が感じられる場となりました。
本病院では、今後も地域医療機関との連携を深めながら、心疾患患者の包括的な支援体制の構築に努めてまいります。
【病棟心臓リハビリテーション室「心リハCUBE」の由来】
この名称は、英語で小部屋を意味する cubicle や cubbyhole に由来し、空間的なイメージに加え、「三乗(CUBE)」の意味から、心臓リハビリテーションが担う包括的かつ多面的な役割を象徴するものとして選定しました。
今後、「心リハCUBE」が患者さんとスタッフをつなぐ場として、より多くの笑顔と回復を生み出す空間となるよう、スタッフ一同取り組んでまいります。
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川島総合リハビリテーションセンター長による挨拶 | 病棟心臓リハビリテーションのメリット等について説明する猪又副病院長 |
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関係スタッフ集合写真 | 心リハCUBE全景 |