閉じる
このページを一時保存する
保存されたページはありません
診療科・部門

小児外科

診療日

新患外来 月曜、水曜、金曜
※紹介状のある方のみ
※2024年4月1日からFAX予約が必要です。
再診外来 月曜、水曜、金曜
外来受付電話番号 025-227-2578

外来担当医表

外来名・曜日
新来新患担当医新患担当医新患担当医
再来1診木下義晶木下義晶斎藤浩一
2診荒井勇樹荒井勇樹荒井勇樹
3診小林 隆小林 隆
4診斎藤浩一
大山俊之
斎藤浩一
大山俊之

※緊急の症例に関しては随時受け付けておりますのでいつでもご相談下さい。

受付場所

外来診療棟3階 小児外科受付

外来診療棟3階 小児外科受付

診療科のご案内

ごあいさつ

診療科長 木下 義晶

小児外科では、15歳以下の外科的疾患を幅広く扱っており、小児を専門的に扱う立場で対応しています。
常勤の診療科としては新潟県内に4施設、新潟市内に当院と他に1施設のみですのでなじみがないかもしれませんが、当院では小児外科の専門スタッフが揃っていますのでお気軽にご相談ください。これから未来に向かって羽ばたいてゆくこども達を医療の面から全力で支援してまいります。

概要

小児外科は小児期発症の外科的疾患を診療する分野です。ここでいう“小児”とは、生まれたばかりの生後0日の新生児から15歳(中学生)までを指す言葉として定義されます。対象疾患は、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、臍ヘルニア、移動精巣、停留精巣、急性虫垂炎など比較的よく見られる疾患から、まれな疾患、高難度の手術治療が必要な疾患まで幅広く対応しています。大学病院では、小児外科の専門医が充実しており、小児に関連した様々な診療科と連携した総合的な治療が可能です。新規の内視鏡手術または小切開手術、さらに形成外科的手技を積極的に導入し、創部を美しく1cmでも短くする工夫をしています。 高度な排便・排尿障害、胃食道逆流症などに関しましては、直腸肛門内圧検査や24時間食道pHモニタリング検などの高度な検査により病態を解明し、適切な治療につなげています。漢方治療も病態に応じて導入しています。

取り扱っている主な疾患

小児期発症の対象疾患は、鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、臍ヘルニア、移動精巣、停留精巣、急性虫垂炎、肥厚性幽門狭窄症、腸重積など比較的よく見られる疾患から、先天性食道閉鎖症、先天性十二指腸閉鎖症・狭窄症、先天性小腸閉鎖症・狭窄症、腸回転異常症、メッケル憩室、鎖肛、ヒルシュスプルング病などの先天性腸疾患、神経芽腫、腎芽腫、肝芽腫、横紋筋肉腫、奇形腫などの小児固形悪性腫瘍、血管腫、リンパ管腫、脂肪腫などの良性腫瘍、梨状窩瘻、正中頚嚢胞、側頚瘻などの先天性頸部嚢胞、先天性横隔膜ヘルニア、先天性肺気道奇形(CPAM)、肺分画症などの先天性肺疾患、胆道閉鎖症、先天性胆道拡張症などの肝胆道疾患など、幅広く小児の外科的疾患を扱っています。その他にも、専門的な知識が必要な稀な病気も多く扱っています。お気軽にご相談いただければと思います。

特色ある治療

特色ある治療①

胸腔鏡や腹腔鏡などの鏡視下手術を積極的に行い、さらに術中ICG蛍光法を導入たナビゲーション手術を行っています。女児の鼠径ヘルニアには腹腔鏡手術(LPEC法)を導入し、最小限の創で根治術を行っています。男児でも、希望された場合にはLPEC法を適用しています。片側の鼠径ヘルニア手術の際、腹腔鏡にて対側の検索も行い、後に鼠径ヘルニアが発症しそうなケースでは対側も手術するようにしています。先天性胆道拡張症根治術、中間位鎖肛根治術、神経芽腫(後腹膜原発)に鏡視下手術を安全に実施し、胆道閉鎖症、肝芽腫、転移性肺腫瘍にICG蛍光法を活用しています。

特色ある治療②

小児科・放射線科・整形外科・脳外科・病理などの関連科と連携し悪性腫瘍専門科チーム新潟小児悪性腫瘍研究会(Niigata Tumor Board)が始まり既に40年以上が経過します。新潟県全体で統一した治療をチームで行い、小児固形悪性腫瘍に対する高度な集学的治療を実践することで良好な治療成績を得ています。また悪性腫瘍に限らず、「難治性血管腫・血管奇形・リンパ管腫・リンパ管腫症および関連疾患についての調査研究」の分担研究施設として、血管腫・血管奇形・リンパ管腫等の最新の研究動向や、治験などの情報がいち早く提供可能です。

特色ある治療③

小児の稀少泌尿生殖器疾患に対しても院内の小児科、産婦人科、泌尿器科、整形外科、形成外科、放射線科、看護師などとも連携をして、治療にあたっております。難しい稀少疾患に対して、多診療科に渡る定期的なカンファレンスの実施、集学的な治療を行っております。特に総排泄腔遺残症、総排泄腔外反症、MRKH症候群に関して、主幹施設として全国規模で調査、研究を行った実績があります。治療に関して、多診療科による長期フォローアップ体制が構築されています。

治療・手術件数(2021年1月~12月)

治療・手術の名称 件数
鼠径ヘルニア根治術(水腫、腹腔鏡下を含む) 32件
停留精巣に対する精巣固定術 10件
臍ヘルニア根治術 5件
虫垂切除術(腹腔鏡下を含む) 5件
先天性横隔膜ヘルニア根治術 4件
先天性胆道拡張症根治術または胆道閉鎖症根治術 4件
先天性十二指腸閉鎖症根治術 1件
臍帯ヘルニア根治術または腹壁破裂根治術

2件

肺腫瘍に対する肺切除術 4件
肝腫瘍に対する肝切除術 3件

施設認定

  • 一般社団法人 日本小児外科学会認定施設

専門医、認定医(2021年度)

専門医・認定医の名称 人数
日本小児外科学会・小児外科専門医 4名
日本小児外科学会・指導医 1名
日本外科学会・外科専門医 7名
日本外科学会・指導医 2名
日本外科学会・認定医 2名
日本小児血液・がん学会・小児がん認定外科医 1名
日本周産期・新生児医学会・認定外科医 1名
がん治療認定医機構・がん治療認定医 2名
日本消化器外科学会・消化器外科専門医 2名
日本消化器外科学会・消化器外科指導医 1名
日本消化器病学会・消化器病専門医 1名
日本肝臓学会・肝臓専門医 1名
日本移植学会・移植認定医 1名
日本再生医療学会・再生医療認定医 1名
日本肝胆膵外科学会・高度技能指導医 1名
日本膵臓学会・認定指導医 1名
日本シミュレーション学会・CVCインストラクター認定医 1名