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診療科・部門

循環器内科

診療日

新患外来 月曜~金曜
※紹介状のある方のみ
※FAX予約が必要です
再診外来 月曜~金曜
※原則予約制
外来受付電話番号 025-227-2534

外来担当医表

1診午後不整脈・デバイス
大槻総
2診午前心不全2
酒井亮平
不整脈1
長谷川祐紀
不整脈1
池主雅臣
虚血・SHD
保屋野真
午後成人先天性心疾患デバイス
赤川理恵
3診午前虚血・SHD
久保田直樹
虚血・SHD
池上龍太郎
不整脈1
鈴木尚真
不整脈2
井神康宏
午後
4診午前心不全
柏村 健
心不全
猪又孝元
心不全
高山亜美
心不全
萱森裕美
心不全
藤木伸也
5診午前新患新患新患新患新患
午後弁膜症
大久保健志
VAD
柏村健
(隔週)

受付場所

外来診療棟2階 循環器内科受付

外来診療棟2階 循環器内科受付

診療科のご案内

診療科長 猪又 孝元

概要

わが国は、長寿化にともなう高齢者の増加や、欧米化して久しい生活習慣から、医療の進歩にも関わらず心血管疾患の患者さんが増え続けています。心血管疾患には心筋梗塞等の虚血性心疾患・心不全・不整脈などがあり、心血管疾患は癌に次いで日本人の死因の第2位となっています。当科はそれら心血管疾患に対する最先端の治療を提供するだけでなく、その発症に深く関わっている生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化)に対する治療にも重点を置き、心血管疾患の予防にも携わっています。また、閉塞性動脈疾患、肺高血圧に対しても積極的に診療を行っています。

取り扱っている主な疾患

  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
  • 心筋炎
  • 心臓弁膜症
  • 心筋症・・・特発性拡張型心筋症(指定難病)/肥大型心筋症(指定難病)/拘束型心筋症(指定難病)/サルコイドーシス(指定難病)/ミトコンドリア病(指定難病)/ライソゾーム(ファブリー病含む)(指定難病)/筋ジストロフィー(指定難病)/アミロイドーシス(一部指定難病)
  • 不整脈・・・心室頻拍/心房細動/発作性上室性頻拍/徐脈性不整脈
  • QT延長症候群
  • ブルガダ症候群
  • 成人先天性心疾患
  • 高安動脈炎(大動脈炎症候群)(指定難病)
  • 肺高血圧症・・・肺動脈性肺高血圧症(指定難病)/慢性血栓寒栓性肺高血圧症(指定難病)
  • 閉塞性動脈硬化症(ASO), 末梢動脈疾患(PAD)

特色ある治療

虚血性心疾患

虚血性心疾患は心臓を栄養する動脈(冠動脈)が狭窄あるいは閉塞することで発症します。当科では画像診断(マルチスライスCT、核医学検査等)、心臓カテーテル検査等により適確に診断し、必要に応じてカテーテルを用いた治療(経皮的冠動脈形成術)を積極的に行っています。
また、急性心筋梗塞では時々刻々と心筋壊死が進行し早期に血流を再開する治療が必要となりますが、当科では高次救命災害治療センターと協力して24時間体制で救急患者に対応し、緊急の経皮的冠動脈形成術を施行しています。さらに従来の治療方法に加え、高度石灰化病変に対するロータブレーターや冠動脈プラークを削り取るDCA(方向性冠動脈粥腫切除術)も行っています。

心不全

心不全の初期治療はもちろんのこと、心不全の原因となる、虚血性心疾患、心筋炎、心筋症、心臓弁膜症、肺高血圧症などに対して、その原因を突き止めて高度な治療につながるよう、血液検査、画像検査、心臓カテーテル検査、病理検査、遺伝子検査も行っています。また、貧血、腎機能障害、睡眠障害など、心不全に影響を与える全身の併存疾患、合併疾患にも目を配った治療をこころがけています。先天性心疾患で成人期を迎えた患者さんについては、小児科や心臓外科の先生と連携して、カテーテル治療を含めた診療にあたっています。また、構造的心疾患に対する低侵襲治療を積極的に推し進めております。僧帽弁狭窄症、閉塞性肥大型心筋症、慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対しては、既にカテーテル治療を行っております。2019年より、僧帽弁閉鎖不全症に対するMitraClip®を用いた経皮的僧帽弁接合不全修復術を開始いたしました。また、2020年12月より、大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)も開始いたしました。いかなる治療にても心機能が改善しないとき、体外設置型補助人工心臓を含む補助循環治療を行ったり、心臓移植や肺移植の適応を検討して移植施設への橋渡しをしたりします。植込型補助人工心臓については外来や入院で管理しています。

不整脈

心房細動・心房粗動:不整脈の中では最も頻度の高いものの一つです。無治療の場合、脳梗塞の危険もあるので、指摘された場合は是非とも受診してください。症状や心機能、予後を改善させるためにカテーテルアブレーションによる治療を積極的に行っていますのでご相談ください。
心房細動に伴う脳梗塞予防の面では、脳梗塞の主な原因となる左心耳血栓を予防するための新しい治療(経カテーテル左心耳閉鎖術:WATCHMAN)が2019年より使用可能となりました。脳梗塞の予防や、抗凝固療法に伴う出血リスクの低減を目指して、左心耳閉鎖術についても積極的に行っております。
発作性上室性頻拍・心室性不整脈に対する治療として、薬剤治療・カテーテルアブレーションがあります。また、重症の心室性不整脈については、突然死を予防するため植込み型除細動器(ICD)治療が適応となる場合があります。伝導障害を合併した心不全に対しては、心臓の収縮タイミングを調整して心機能を改善する特殊なペースメーカー治療(心臓同期療法)が適応となる場合があります。当科はそのいずれも最先端の知識と技術で対応し、県内中核病院ともタイアップして診療を行っています。

心臓リハビリテーション

当院では入院中の患者さんを対象に、心臓リハビリテーションを実施しています。
心臓リハビリテーションは、スムーズな家庭・社会復帰、さらには疾患の再発悪化予防、生活の質の改善、寿命の改善を目的とした多職種チームで心疾患患者さんを支えるプログラムです。運動療法だけではなく、禁煙を含めた生活習慣や食事内容の見直し、病気や薬を理解して頂くための指導、退院後の生活支援などが含まれます。運動療法は、それぞれの患者さんに適した内容を指導しており、心肺運動負荷試験を受けて頂く場合もあります。退院後も継続頂くために、外来心臓リハビリテーション実施施設への紹介も行っています。
適応疾患は、①急性心筋梗塞 ②狭心症 ③開心術後(冠動脈バイパス術・弁膜症手術など)④慢性心不全 ⑤大血管疾患(大動脈瘤・大動脈解離など)⑥末梢動脈閉塞性疾患となっています。

診療実績

2023年1月1日~12月31日
入院数(延べ)1261人(平均在院日数 13.2日)

検査件数

検査名 件数
冠動脈造影 688
左室造影 470
大動脈造影 191
電気生理検査のみ 8
心筋生検 80
IVUS 217
OCT 18
FFR 42

治療・手術件数

治療・手術の名称 件数
PCI(冠動脈形成術) 221(緊急 64、待機的 157)
EVT(末梢血管形成術) 20
BPA(慢性肺血栓塞栓症に対する) 4
BAV(大動脈弁狭窄に対する) 3
TAVI(大動脈弁狭窄に対する) 50
PTMC(僧帽弁狭窄に対する) 0
MitraClip®(僧帽弁閉鎖不全症に対する) 6
PTSMA(左室流出路狭窄に対する) 4
IVCフィルター 0
IABP(循環不全に対する) 36
PCPS(同上) 14
Impella 13
アブレーション総数 267
心房細動 198(発作性 109, 持続性 88)
上室性頻拍 27
心房頻拍/心房粗動 13
開心術後心房頻拍 4
心室性不整脈 25
房室ブロック作成 0
ペースメーカー 44 (新規 30, 交換 14)
リードレスペースメーカー 8
経静脈的ICD 22 (新規 9, 交換 13)
経皮的ICD 15 (新規 11, 交換 4)
CRT-D

20 (新規 7, 交換 13)

CRT-P 2  (新規 1, 交換 1)
ループレコーダー 10
Watchman 14
リード抜去 6
心大血管疾患リハビリテーション 5152件

施設認定

  • 一般社団法人日本循環器学会認定 循環器専門医研修施設
  • 一般社団法人日本心血管インターベンション治療学会認定 研修施設
  • 一般社団法人日本不整脈心電学会認定 不整脈専門医研修施設
  • 公益社団法人日本超音波医学会認定 専門医研修施設
  • 特定非営利活動法人日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション実施施設
  • 補助人工心臓治療関連学会協議会 植込型補助人工心臓実施基準管理委員会認定 管理施設
  • 日本成人先天性心疾患学会 専門医制度検討委員会認定 連携修練施設

専門医、認定医

専門医・認定医の名称 人数
循環器専門医 18名(2024年度)
心血管インターベンション専門医(認定医) 1名(5名)(2024年度)
不整脈専門医 3名(2024年度)
超音波学会専門医 2名(2024年度)
心臓リハビリテーション指導士 9名(2024年度)

専門外来

  • 心デバイス外来
  • 弁膜症外来
  • 成人先天性心疾患外来
  • VAD外来