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診療科・部門

検査部

部門のご案内

概要

検査部は診療に必要な臨床検査を実施する中央診療部門で、検体検査、生体検査、生物検査の3部門から構成されています。検査部には、検体を採取する専用の設備が併設されており、採血を行う「中央採血室」、尿を採取する「採尿室」、痰を採取するための「採痰室」があります。採痰室は外部より気圧が低く、微生物を除去するヘパフィルターを備えた空調システムにより安全な環境になっています。
検査部はおよそ50名の臨床検査技師により、200種類以上、年間400万件を超える検査を実施しています。
当院は新潟県の基幹病院であり、高次救命災害治療センターを擁する救急指定病院であることから、夜間休日を問わず必要な検査ができるように当直体制を整えて当院の診療を支えています。
また、チーム医療として、院内感染対策チーム、栄養管理サポートチーム、糖尿病・生活習慣病教室、治験等の活動にも検査のスペシャリストとして深く関わっています。さらに、大学病院の検査部として、次代の医療を担う学生の教育や臨床検査に関わる研究も活発に行っています。

検査部がISO15189の認定を受けました

成29年9月、当院検査部はISO15189認定を取得しました。ISO15189とは国際標準化機構(ISO)より作成された臨床検査室の品質と能力に関する国際規格です。この規格の要件を満たすことは、検査結果を報告する検査室のレベルが国際基準に達していることを意味しております。取得のために日本適合性協会(JAB)より厳しい審査を受け、規格に準拠した管理体制・技術能力のある検査室として認められ、当院検査部はISO15189認定施設に加わりました。
検査部は、日々の検査業務と併せてISO15189認定を維持し、高度医療を担う大学病院の医療チームの一員として、患者さんへ安心・安全な医療を提供するために、継続的な改善活動を推進してまいります。

検体検査部門

検体検査部門は、患者さんの血液や尿などの検査を行う部門です。検査室には中央採血室・採尿室・採痰室が隣接しており、採取された検体はただちに検査が開始されます。
多数の検体を迅速に処理するために、検体の搬送から測定までが高度に機械化・自動化されています。特に搬送システムでは、バーコード管理された検体がコンピュータ制御されたベルトコンベアで多数の分析装置に自動的に送り込まれ、その分析結果はコンピュータネットワークを介して病院情報システムにリアルタイムで送信されます。検体検査室には、臨床化学の大型分析装置が4台、腫瘍マーカー・ホルモン・感染症検査のための測定原理の異なる3種類の大型分析装置を有しており、大学病院検査部の求められる迅速性および多種多様な測定項目数に対応しております。結果報告の迅速性のみならず、検査結果の品質についても、厳しい精度管理を実施し、高い精度を保つよう努めています。

生体検査部門

生体検査部門は、直接検査技師が患者さんに触れて行う生理機能検査を実施する部門です。心電図検査、呼吸機能検査、脳波検査、誘発電位検査、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)、エコー検査などを行っています。各検査は病院情報システムと連携する生理検査システムで管理されています。そのため、心電図のような波形データでも検査結果は診察室のモニターで即座に閲覧できるようになっています。

生物検査部門

生物検査部門は、微生物検査や遺伝子検査など高度な最先端の検査を実施する部門です。微生物検査室では主に、感染症の原因となる病原微生物の検査を行っています。感染管理部とも連携し、院内感染対策に必要なデータ分析や報告を行い、ICT(Infection Control Team)の一員としても活動しています。
遺伝子検査室は、造血器腫瘍の遺伝子検査やreal-timePCR法による肝炎ウイルス定量検査などを実施し、最先端の検査技術で当院の高度先端医療を支えています。
なお、生物検査部門はバイオハザード(生物災害)対策としてBSL2、BSL3レベルに対応した構造になっており、安全対策も充実しています。

中央採血室

中央採血室は外来診療棟2階の検査部に併設されています。臨床検査技師と看護師で、1日あたり約500名の外来患者さんの採血を行っています。採血台は患者さんごとに仕切られており、プライバシーに配慮しています。採血時には、患者さんごとの手袋交換や採血枕シートの交換を行い、感染対策も整っています。
採血を受けられる患者さんには、安全な採血を行うためのパンフレットを用意しているほか、ご気分の悪くなった方にはベッドも設備されており、安心かつ安全に採血を受けられるよう配慮しています。

可動式アクリル板を用いた採血室の飛沫感染対策について

採血室では、従来から感染症対策を実施しておりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、さらに徹底した対策を実施し、安全な採血業務に取り組んでいます。

新型コロナウイルス感染症の拡大予防対策の一環として、採血台に可動式アクリル板を設置しました。透明なアクリル板と可動式アームとの組み合わせを採用することで、飛沫感染対策の実施と適切な採血業務の両立が可能となりました。
院内での感染防止のため、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。