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診療科・部門

皮膚科

診療日

新患外来 月曜、水曜、木曜
※紹介状のある方のみ
※FAX予約が必要です
再診外来 月曜~木曜
※金曜は特殊外来
外来受付電話番号 025-227-2601

外来担当医表

外来名・曜日
初診阿部理一郎濱 菜摘林 良太
再診腫瘍結城明彦
斎藤勇輝
勝見達也
乾癬加勢夕季乃
筒井由夏
遺伝性皮膚疾患林 良太
アトピー性皮膚炎萩原里沙
皮膚膠原病濱 菜摘
薬疹・リンパ腫阿部理一郎
一般長谷川瑛人内田梢太鈴木梨沙
富井光一
武居いづみ

受付場所

外来診療棟3階 皮膚科受付

外来診療棟3階 皮膚科受付

診療科のご案内

診療科長 阿部 理一郎

概要

皮膚疾患はアトピー性皮膚炎や白癬(水虫)のような頻度の高い疾患の他、薬疹、乾癬、悪性腫瘍(いわゆる癌)、自己免疫性水疱症(水ぶくれができる病気)、熱傷、円形脱毛症など多岐にわたります。このような疾患は、皮膚科専門医が診察をすることにより適切な診断、治療を行うことが出来ます。近年、様々な新規治療薬が使用可能になり、根治が望めるようになった疾患もあります。 当院における皮膚科診療は新潟県の皮膚科の中枢を担うべく、各種専門外来を設けるとともに皮膚疾患全般を診療の対象としております。多くの皮膚疾患は見た目やかゆみなどから生活の質を下げるものが多く、少しでも患者さんの満足が得られるよう適切な治療を行っていきます。一方で、当科で適切な診断、治療を行い、症状の安定した患者さんには近医への再紹介も積極的に行っています。

取り扱っている主な疾患

当科では皮膚疾患全般の診療を行っており、全ての皮膚疾患への対応が可能です。専門外来は、薬疹・リンパ腫外来、皮膚膠原病外来、腫瘍外来、遺伝性皮膚疾患外来、アトピー外来、乾癬外来、水疱症外来を設置し、これらの疾患を専門にする医師による適切な診断を提供しています。その他、接触皮膚炎、掌蹠膿疱症など多岐にわたる皮膚疾患に対する治療を行っています。腫瘍外来では、良性、悪性を問わず、根治を目指すのみでなく整容面を考えて診療を心がけています。また、遺伝性皮膚疾患外来では、遺伝子解析を用いた確定診断が可能です。薬疹外来では、問診、薬剤使用歴、種々の検査によりアレルギーの原因となった薬剤を特定し、今後使用しない方が良い薬剤についての指導を行っています。また、接触皮膚炎患者に対しては、主に入院によるパッチテストを行い原因の精査を行うことが出来ます。

特色ある治療

特色ある治療①

アトピー性皮膚炎や乾癬においては生物学的製剤の使用を行うことによりほとんど症状が無い状態まで皮膚症状を改善させることが出来るようになりました。その他、乾癬ではPDE4阻害薬内服、アトピー性皮膚炎ではJAK阻害剤内服など新たな治療が出来、今後も様々な新規治療薬が使用可能になると思います。これらの疾患に対して、長期間外用治療等を行っていたにも関わらず、改善がみられない患者さんには、専門外来で現在使用出来る治療薬について説明を行った上で、これらの薬剤の使用が可能です。生物学的製剤や、JAK阻害剤は費用も高いため、金銭面の説明もしっかりした上で治療方針を決めていきます。 また、抗アレルギー薬等の標準治療で改善しない慢性蕁麻疹の患者さんに対しても生物学的製剤の使用が可能であり、症状にお困りの患者さんは御相談ください。

特色ある治療②

当科ではStevens-Johnson症候群や中毒性表皮壊死症などの重症薬疹の研究に力を注いでいます。重症薬疹は、ステロイド治療や免疫グロブリン療法などが行われていますが依然として致死率の高い疾患です。エタネルセプトは抗TNF-α製剤であり、関節リウマチ等の疾患に対して保険適応となっている薬ですが、海外においては重症薬疹の治療に用いられており、有効性が明らかになっている治療薬です。一方で、日本では保険適応となっておらず、新潟大学を中心としてステロイド反応性が悪かった重症薬疹患者に対する特定臨床研究を行っております。

特色ある治療③

全身性強皮症は皮膚及び内臓が硬くなる組織の線維化と血管障害を呈する全身性疾患です。皮膚の硬化や指先の潰瘍などの皮膚症状の他、間質性肺炎、逆流性食道炎などの消化器症状、肺高血圧症など様々な症状がみられます。様々な治療が行われますが、治療に難渋することの多い疾患です。近年、抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブが強皮症に対して適応追加となりました。当科では腎膠原病内科と連携しながら、全身性強皮症の他、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデスなどの皮膚膠原病の診療を行っております。

特色ある治療④

皮膚がんは数あるがんの中でも3%程度と希少です。代表的な皮膚がんとして、悪性黒色腫(メラノーマ)、基底細胞癌、有棘細胞癌、メルケル細胞癌、乳房外パジェット病、血管肉腫などがあります。これらは進行すると命に関わる場合があるものの、多くの場合は早期治療により良好な予後が期待できます。そのため、早期発見、早期治療介入が重要となります。また、進行期の皮膚がん患者さんに対して、以前は限られた薬物治療しかありませんでしたが、現在は新規治療薬の開発が進み、良い治療成績も得られるようになってきました。皮膚のできものでお困りの患者さん、あるいは手術が必要な病状をお持ちの患者さんに対し、我々は医学的証拠(エビデンス)を基盤とし、個々の患者さんに最適な治療を提供するよう心がけています。ご相談ください。

治療・手術件数

治療・手術の名称 件数
局所麻酔手術(生検含) 604件 (2022年度)
全身麻酔手術 36件 (2022年度)

施設認定

  • 一般社団法人日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医研修施設
  • 重症薬疹診療拠点病院

専門医、認定医

専門医・認定医の名称 人数
日本皮膚科学会専門医 12名 (2023年度)

専門外来

  • 薬疹・リンパ腫外来
  • 遺伝性皮膚疾患外来
  • 腫瘍外来
  • 皮膚膠原病外来
  • 乾癬外来
  • アレルギー外来
  • アトピー性皮膚炎外来