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診療科・部門

血液浄化療法部

部門のご案内

概要

部署の説明

血液浄化療法部は腎臓病患者さんに行われる血液透析をはじめ、腹膜透析、血漿交換、血液吸着療法など多彩な血液浄化療法を担当します。

体制と運営方針

血液浄化療法部は14床で年間5,000件以上の血液浄化と40名の腹膜透析患者の診療を看護師、臨床工学技士、医師など多職種で連携して診療します。患者さんに安心・安全で質の高い血液浄化療法を提供します。

業務内容

  1. 血液透析(血液透析濾過):慢性透析では関連施設から紹介された患者さんが安定して透析療法を行えるようきめ細かな管理を行います。また透析導入期は患者さんが安心して治療できるよう丁寧に説明して行います。
  2. 腹膜透析は外来診療と腹膜機能検査などにより安定した透析療法と合併症対策に努めます。
  3. 透析療法の選択にあたり療法指導外来で腎臓病、各種透析療法の説明を行い、患者さんと一緒に最適な透析療法を決定します。

当院で血液浄化療法を行う患者さんへ

当院では慢性透析管理を行っていた病院から提供された診療情報をもとに血液浄化療法を行います。
血液浄化療法(血液透析、血液透析濾過、限外濾過、血漿交換、血液吸着療法など)はバスキュラーアクセスを使用した体外循環を必要とするため治療中の合併症が生じえます。
また、手術の前後、他疾患治療中の体調変化により血液浄化療法の対応も変化することがあります。
一般的には以下の合併症の危険があり、血液浄化療法部ではそれらに注意して診療・対応いたします。

(1) 血圧の変化
機械に血液を通し、水分を除去するため治療中に血圧が低下することがあります。治療条件の変更(中断も含む)や薬物治療により対応します。

(2)出血
血管への穿刺、カテーテル留置、機械への接続、治療終了後の止血作業などによる出血が起こりえます。重度な場合は輸血で対応します。

(3)感染症
血管への穿刺、カテ―テル留置などにより感染症を発症する可能性があります。抗菌薬治療、カテーテル処置で対応します。

(4)機器・薬によるアレルギーやショック
血液浄化器、抗凝固薬、血液製剤などの機器、薬剤によるアレルギー反応、重度であるとショックとなる可能性があります。(例:抗凝固薬フサン使用によるアレルギー反応の頻度0.2%、血漿使用によるアレルギー反応の頻度 0.02%
発症の際はそれぞれの症状に対応します。

(5)バスキュラーアクセストラブル
治療中、治療後に内シャント不全、カテーテル機能不全を生じることがあります。それぞれの事象に対応します。

(6)その他
その他予期せぬ事故、合併症が起こりえます。それぞれの事象に対応します。

 

ご不明な点などがあれば,医療スタッフにご遠慮なくおたずねください。どこに相談した良いかわからない場合は医療相談室でも対応しています。