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診療科・部門

血液内科

診療日

新患外来 月曜~金曜
※紹介状のある方のみ
※FAX予約が必要です
再診外来 月曜~金曜
※原則予約制
外来受付電話番号 025-227-2534

外来担当医表

外来名・曜日
血液1諏訪部達也瀧澤 淳瀧澤 淳
増子正義
(隔週)
片桐隆幸柴崎康彦
血液2布施香子増子正義柴崎康彦布施香子牛木隆志
血液3(午後)関 義信

受付場所

外来診療棟2階 血液内科受付

外来診療棟2階 血液内科受付

診療科のご案内

 

診療科長 瀧澤 淳

概要

血液内科では造血器腫瘍(急性白血病、慢性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など)、貧血(再生不良性貧血、溶血性貧血など)、出血性疾患(特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病、血友病など)など多彩な血液疾患に対して外来および入院での診療を行っています。 各種検査(血液検査、画像検査、骨髄検査、組織生検など)の結果に基づき、多数の専門医で行われる検討会において治療方針を決定していますが、最新の医学研究成果(エビデンス)に基づく新潟県で最高レベルの診療を行っています。新規治療薬の治験(正式販売前の薬を、厳しい管理・監視下でいち早く用いて効果を確認する試験)や新しい治療法開発のための国内多施設共同臨床研究にも積極的に参加しています。 診断の内容や治療の方法については懇切丁寧に説明して患者さんの不安を除くように心がけていますので、診療上わからないことは遠慮なくお聞きになってください。

取り扱っている主な疾患

  • 急性骨髄性白血病
  • 慢性骨髄性白血病
  • 急性リンパ性白血病
  • 慢性リンパ性白血病
  • 悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、MALTリンパ腫、バーキットリンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、
    成人T細胞白血病リンパ腫、節外性NK/T細胞リンパ腫鼻型、ホジキンリンパ腫など)、
  • 多発性骨髄腫
  • 骨髄異形成症候群
  • 骨髄増殖性腫瘍(真性多血症、本態性血小板血症、原発性骨髄線維症など)
  • 再生不良性貧血
  • 溶血性貧血
  • 特発性(免疫性)血小板減少性紫斑病
  • 血友病
  • 血栓性微小血管症                                                                                                                                                                    など血液疾患全般を診療対象にしています。

特色ある治療

造血幹細胞移植

現在広く行われている骨髄移植を、日本で最も早期から治療に取り入れている施設です。 現在は骨髄血だけでなく末梢血幹細胞や臍帯血も移植に用いるため、造血幹細胞移植と呼ばれています。 以前はHLAという白血球の血液型が完全一致した提供者がいる若年者しか移植を受けることができませんでしたが、抗がん剤を減量して行う骨髄非破壊的移植や、HLAが半分一致した提供者からの移植も可能となり(HLA半合致移植)、広範の患者さんに移植が可能となって、患者さん自身の造血幹細胞を使う自家移植を併用した大量化学療法も行っています。 急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの難治性造血器腫瘍に対して、熟練したスタッフとともに、積極的に造血幹細胞移植を行っています。 日本骨髄バンクの移植認定病院、非血縁者間骨髄採取認定施設、末梢血幹細胞移植採取認定施設であり、骨髄移植の推進に積極的に取り組んでおります。

分子標的薬など新規薬剤を用いた最新治療

悪性リンパ腫や急性白血病は、従来から使われている細胞障害性抗がん薬の効果が高く治癒が期待できる疾患です。 遺伝子解析技術の進歩により、これら血液細胞由来の腫瘍に対して、疾患に特徴的な遺伝子異常が明らかになりつつあります。 この遺伝子異常に由来して特徴的に発現するタンパク質を標的にして腫瘍細胞を攻撃する薬が分子標的薬です。 今世紀初めに慢性骨髄性白血病に対するチロシンキナーゼ阻害薬やB細胞リンパ腫に対する抗体薬(リツキシマブ)が発売されてから治療成績が劇的に改善し、多くの患者さんが恩恵を受けるようになりました。 その後も多数の分子標的薬の開発が続いており治療成績は更に向上しています。 当科も様々な血液疾患を対象にした新薬の治験(低分子阻害薬、新規抗体薬、抗体薬物複合体など)や、国内多施設による臨床研究に参加して、患者さんに先端医療を提供しております。

CAR-T細胞療法(キムリア®️療法)

当院にも導入された最先端医療ですが、新潟県内で唯一この治療が提供できる施設として認定されています。 CARとは、chimeric antigen receptor「キメラ抗原受容体」の略で、リンパ性腫瘍細胞の表面抗原(CD19抗原)を認識する特殊なタンパク質です。 患者さん自身のリンパ球(T細胞)を採取して、遺伝子改変技術を用いてCARが発現するようにT細胞を作り変えます。このCAR-T細胞を十分量増やしてから、患者さんの血液に戻します。 患者さん自身の免疫細胞であるT細胞を用いて腫瘍細胞と特異的に攻撃できるように改良した細胞治療であり、従来の抗癌剤治療や移植療法で効果が得られなかった患者さんにも効果が期待できる画期的な治療です。 対象となる疾患は、現時点で、再発・難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫、B細胞性急性リンパ性白血病、および、濾胞性リンパ腫です。

治療・手術件数

治療・手術の名称 件数
同種造血幹細胞移植合計 24件(2023年度)
血縁者間末梢血幹細胞移植 17件(2023年度)
非血縁者間末梢血幹細胞移植 5件(2023年度)
非血縁者間骨髄移植 2件(2023年度)
自家末梢血幹細胞移植 9件(2022年度)

施設認定

  • 一般社団法人日本血液学会認定 血液専門医研修施設
  • 一般社団法人日本輸血・細胞治療学会 認定医制度指定施設
  • 一般社団法人日本造血・免疫細胞療法学会 移植施設認定診療科(カテゴリー1)

専門医、認定医

専門医・認定医の名称 人数
日本内科学認定内科医 8名(2023年度)
日本内科学内科専門医 2名(2023年度)
日本内科学会総合内科専門医 8名(2023年度)
日本血液学会認定血液専門医 8名(2023年度)
日本輸血・細胞治療学会認定医 5名(2023年度)
日本造血・免疫細胞療法学会認定医 4名(2023年度)
細胞治療認定管理師

5名(2023年度)

がん治療認定医機構がん治療認定医 6名(2023年度)