高度医療開発センター
部門のご案内
概要
高度医療開発センター
通常診療では、達成できない高度な医療技術による先端的な診療は、大学病院が国民から求められているニーズです。実現には、大学のみの取り組みでは、不十分であり、産学連携による資金の集約化と専門家の結集が必要です。高度医療の実現を目指して2019年に設立されたのが、新潟大学医歯学総合病院高度医療開発センターであり、その一部門として2020年4月に発足したのが、先進医療開拓部門です。 この部門では、自己免疫性肺胞蛋白症という難病にかかっている患者さんをGM−CSFという蛋白を吸入投与することで、息切れ症状を改善させる治療の開発に携わり、ノーベルファーマ社による薬事承認申請に協力し、2023年6月薬事承認申請にこぎ着け、2024年3月に承認されました。同年7月にGM-CSFは発売となり、以後同部門は治療法普及のために啓発活動を行っております。 また、シロリムスという細胞の増殖や成長を抑える薬を使った新規難病治療への適用拡大を支援しており、研究者間の連携強化や副作用などの情報提供や研究会の開催を定期的に行っております。 当センターは、5人の職員と2人の事務補佐員からなり、医学部呼吸器感染症内科、歯学部口腔外科および歯周病科と連携しつつ事業を進めております。 部門運営資金は、ノーベルファーマ株式会社とコージンバイオ株式会社が出資しており、新潟大学と共同研究契約を締結し、本部門と両社のスタッフが協力してミッションに取り組んでいます。