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外来のご案内

侵襲性が低い診療行為の説明について

  1. 本院では、患者さんへの心身のご負担が多いと考えられる(侵襲性が高い)診療行為等に関しては、原則として文書を用いて説明と同意を行っています。一方、患者さんへの心身のご負担が少ないと考えられる診療行為等(診療行為・ケア項目)については、診療を円滑に進めるために、口頭で説明し了解を得た上で実施いたします。
    下記の診療行為・ケア項目のほとんどは基本的な検査・治療行為であって、実施できない場合には患者さんに対して十分な診療やケアができなくなる可能性があることをご理解ください。また、患者さんの状態や本院職員が必要と判断した場合には、通常口頭で説明している診療行為であっても、文書での説明と同意をお願いすることがあります。逆に、通常文書も用いて説明している診療行為でも、繰り返し施行する場合には2回目以降は口頭で説明する場合がありますので、ご了解ください。

  2. ここで対象となるのは、主に侵襲性が低く診療行為合併症の起きることが稀な診療行為です。ですが、診療行為は多少なりとも患者さんの心身にご負担をおかけするものですので、診療行為合併症が全く起きないというわけではありません(例:採血や末梢静脈穿刺後の神経障害、投薬時のアナフィラキシーなど)。
    その場合、診療行為合併症の治療は通常の保険診療で行いますので、あらかじめご理解くださいますようお願いいたします。
    【診療行為合併症】診療行為を行う際に一定頻度で起こる患者さんの心身への障害を「診療行為合併症」と言います。もちろん細心の注意を払って診療行為やケアを行っておりますが、それでも診療行為合併症を完全に避けることはできません。人為的ミスを原因とした、医療従事者が注意を払い対策を講じていれば防ぐことができる「医療過誤」、「医療ミス」とは異なります。

  3. 診療行為・ケア項目


    【一般的な項目】
    身体計測、体温測定、血圧測定、移動介助、食事介助、リハビリテーション、栄養指導、患部等の写真撮影(診療上必要な場合)など。

    【検査】
    採血、尿検査、蓄尿、微生物学的検査、病理・細胞診検査、生理検査(心電図、脈波、脳波、体表超音波検査、呼吸機能検査、運動・薬物負荷検査、自律神経機能検査など)、喉頭ファイバー検査、心理検査など。

    【モニタリング】
    心拍、血圧、呼吸数、心電図、経皮酸素飽和度、動脈圧測定など。
    ※患者さんの安全確保および業務管理のために、手術室等の特定の部署では室内をカメラでモニターしています。また、患者さんが安静を保てない場合等は、安全確保のために病室内等の音声や画像をモニターする場合があります。

    【処置】
    酸素投与、温・冷あん法、洗腸、浣腸、鼻内処置、睫毛脱毛・切除、剃毛、爪切り、弾性ストッキング着用、下肢への圧迫ポンプ装着、湿布処置、消炎処置、軟膏処置、点眼処置、痰などの吸引、鼻出血止血処置、創部処置(消毒等)、抜糸、抜鉤、局所麻酔、創傷処理(縫合等)、簡単なデブリードマン(壊死組織の除去)、非観血的整復固定、ギプス装着・取り外し、関節穿刺、関節処置、鼻腔カテーテル挿入、膀胱留置カテーテル挿入、胃管挿入、胃ろう交換、腸ろう交換、栄養チューブ挿入、イレウス管挿入、気管カニューレ交換、導尿、膀胱洗浄、膀胱灌流など。

    【投薬等】
    投薬、座薬挿入、ネブライザー、注射(静脈内、筋肉内、皮下、結膜下)、注射薬を投与するための末梢静脈内留置針挿入、持続皮下留置針挿入、 CV(中心静脈)ポートへの留置針の挿入、その他上記に準じる患者さんへの心身のご負担が少ない薬剤の投与。

    【画像診断等】
    X線一般撮影、X線透視撮影、単純CT・MRI検査、骨塩定量検査など。

    【診療科特有のもの】
    皮膚レーザー照射
    涙管洗浄、ブジー挿入
    腸重積に対する高圧浣腸による整復、消化管異物除去、ヘルニア嵌頓整復
    保存的歯科治療など