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医療事故の公表について

2014.07.17 お知らせ

平成26年7月17日

新潟大学医歯学総合病院

このたび、当院において医療事故が発生しました。患者さま並びにご家族の皆様に多大な不安と苦痛を与えてしまったことについて、心より深くお詫び申し上げます。また、本院で治療を受けておられる患者さまはじめ、国民の皆様の信頼を損ねる事故を起こしてしまったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます。なお、医療事故の概要につきましては下記の通りです。

医療事故の概要

 

本院において、内視鏡検査で胃癌を疑われた検査結果が、患者さまに約4年間告知されなかったという事故が発生しました。

 

1      患者さまは、本県在住の70歳代の男性で、本院で施行した上部消化管内視鏡検査で胃癌を疑わせる所見がみつかりましたが、外来担当医が検査結果を確認することなく約4年間が経過しました。その後、本院通院中に消化管出血が疑われ、内視鏡検査を行なおうとしたところ、約4年前の検査の確認及び説明漏れが判明したものです。患者さまは本院で胃癌の手術を受けられ、現在は回復されております。

2      説明漏れが判明した後、すみやかに患者さまとご家族に事実を説明し謝罪しました。また、医療事故対策委員会を開催した上で、原因の究明を行い、対策を検討しました。検討の結果、検査を依頼した医師による検査結果報告書の確認が原則ですが、今回のように万一確認漏れが生じた場合、それをチェックするシステムが、その当時は存在しませんでした。このことが、事故の発生につながったという結論になりました。

3      現在は、内視鏡検査において一定期間確認されていない検査報告書があれば、それをチェックして、早急な確認を督促するシステムを導入しております。

4      今後は、検査結果は検査を依頼した医師が確認するという原則を再度周知するとともに、導入した各種チェックシステムを用いて、検査結果の確実な確認を徹底し、再発防止に努めてまいります。

 

本件に関する照会先: 医歯学総合病院総務課(025-227-2405)