研修医の声

研修医の声

佐波 達朗 先生(平成31年 順天堂大学卒)

2021年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 魚沼基幹病院、あがの市民病院(地域)
現在 長岡赤十字病院 泌尿器科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
色々な先生方の考え方に触れたかったことが大きな理由です。大学・協力型・地域という三つの病院をローテーションできることは、それだけ多くの先生方の話を聞くことに繋がります。A先生はなぜ大学病院に残って研究をしようと思ったのか、B先生の学年だとこういうローテーションになるとか、C先生はどのタイミングで市中病院に就職することを決めたのか、留学から戻ったばかりのD先生は次に何をしようとしているのか・・・・等々。人気の市中病院でひたすら経験を積むのも良い考えですが、あらゆる意味で選択の自由がある研修医のうちに、自分の将来をイメージできればと考えたことが大きな理由です。
他大学出身かつ県外出身であるため、同期が多い病院で繋がりが欲しかったことも理由です。
大学病院での研修の良かったところは?
自己設定で科・期間・順番を選択できるところです。特に、一年目の最初に麻酔科を三か月回ることができて、本当に勉強になりました。
協力型病院での研修の良かったところは?
自分は魚沼基幹病院とあがの市民病院を選択し、大学1年→魚沼基幹10か月→あがの2か月というローテーションで研修を行いました。この順番で病院を移動すると、研修医でも判断を任される場面が右肩上がりで増えていくので、自分の成長をとても感じることができました(全く意図していませんでした)。。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
大学病院ならではということではありませんが、同期や学年の近い先生方と関わりを持てたことが一番の良い経験です。
医学生へメッセージ
研修病院の選択は人生の大事な選択ですが、おそらくどの病院を選んでも大きく間違えることはないように感じます。まだ進みたい科が決まっていない人も多いと思いますが、迷える内は色々な人の話を聞いて、思い切り悩む方がその後に活きると思います。
渡井 はづき先生(平成31年 札幌医科大学卒)

2021年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 立川綜合病院、魚沼基幹病院(救急)、柿崎病院(地域)
現在 新潟市民病院 呼吸器内科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
県外の大学に在籍していたので、新潟大学の環境を知りたいと思ったことや、先進的な医療を学びたく新潟大学病院の研修を選択しました。
大学病院での研修の良かったところは?
自由度が高く、各科で専門的な医療を学ぶことができました。難渋する症例も多かったのですが複数の先生方の意見を伺い様々な考え方を学べて非常に勉強になりました。常にエビデンスにのっとり治療を選択することが重要と改めて感じ、論文検索等も自分からするという姿勢を確立できたと思います。
協力型病院での研修の良かったところは?
大学では通常みない、common diseaseをみることができてよかったと思います。また、協力型病院先では当直で沢山の症例を経験でき学ぶことができました。
また地域研修ではより患者さんに寄り添った診療が必要で、全人的な医療について考える機会を持つことができとても良い経験ができたと思います。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
大学での先進的な医療及び市中病院での経験ができて非常にバランスの良い研修が可能で、幅の広い経験ができ自分の考え方も広がったと思います。またカンファレンスでのプレゼンや論文検索、発表については他病院の研修医よりも多く経験できたのではと思いますし、それが自分の力になっています。
医学生へメッセージ
2年間市中病院での研修も魅力的とは思いますが、大学病院のプログラムでは、大学病院の他市中病院でも研修することができて幅の広い経験ができます。様々な先生やコメディカルの方、患者様とかかわりあう中できっと充実した研修を送れるはずです。
医師としての基盤を築くのにはとても良い研修病院と思いますので、ぜひ選択していただけると嬉しいです。
和田 理澄 先生(平成30年 新潟大学卒)

2020年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 新潟医療センター、亀田第一病院(地域)
現在 済生会新潟病院 循環器内科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
学生時代から卒後は地元である新潟県で研修をするつもりでした。県内での研修を考えたときに、まずは本丸で学ぼうかと。大学で提供される医療が最先端ないしはゴールドスタンダードなものなので、研修医からそれを体感できるということが、進路決定含めその先の医師生活において有意義なものになるだろうと思いました。最初から激しい環境に身を置くのも修行かもしれませんが、多くの先生方の元で医師としての教育を受けることのできる環境が魅力的だと感じ、大学病院での研修に決めました。
大学病院での研修の良かったところは?
考える、という姿勢を学べたところだと思います。大学病院の性質上カンファレンスが多く大変でしたが、自分で考えてプレゼンをし、さらに科内で検討を重ねることで、患者さんのために何ができるのか、責任を持ってチームの一員として診療に携わることができました。指導医の先生方も多く、常に手厚くご指導頂き非常に勉強になりました。また、大学病院は三次病院でもあるので、救急科をはじめ、多くの重症症例を経験できたことは自分の糧になっていると思います。
協力型病院での研修の良かったところは?
大学病院(三次病院)ではあまり見ない症例、いわゆるcommon diseaseについてもしっかりと経験ができました。市中病院はどうしても医師の数が少ないので、コメディカルの方々の力が本当に重要で、日々支えていただいている頼もしさありがたさについても実感しました。また、大学での診療に比べて患者さんとの距離が近い分、疾患だけでなくその方の人生や生活についても寄り添わないといけない、病気ではなく人を診る、ということを学べたと思います。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
実際に自分が主治医となって患者さんやご家族と関わるようになり、研修医の時と比べて責任の重さを日々感じています。患者さんやご家族にとって何が最良なのか、しっかりと検討しながら診療にあたろうと心がけています。その姿勢の根幹部を学べた研修期間だったと思っています。またプレゼンの仕方等、診療外の仕事についても研修医時代に学べていたことは大きかったと思います。
医学生へメッセージ
福利厚生が大事だ、野戦病院で激しく忙しく働きたい、など研修生活について思っていることは多々あると思います。でも、色々な経験ができて色々な学びのある大学病院での研修も非常に充実したものになると思います。2年経ったときに後悔することはないはずです。有意義な研修を、ぜひ新潟大学病院で過ごして貰えたら嬉しく思います。皆さんと一緒に働ける日を心から楽しみにしています。
島田 奏 先生(平成30年 聖マリアンナ医科大学卒)

2020年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 国立病院機構西新潟中央病院、新潟南病院
現在 新潟大学医歯学総合病院 皮膚科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
私は新潟出身で将来新潟の医療に携わりたいと学生時代から考えていましたが、大学は県外であったため様々な選択肢の中で、新潟大学の環境や雰囲気を知りたいと思い、比較的自由に選択できるプログラムを選びました。
大学病院での研修の良かったところは?
大学では、専門的な症例を各科で学ばせていただき、非常に重症な症例、診断に苦慮する珍しい症例などを経験できました。指導医の先生方はとても熱心で、学会発表のご指導や医師としての心構え、勉強の仕方など基本的なことまで丁寧に教えていただきました。
協力型病院での研修の良かったところは?
腹痛や風邪の患者さんを診たり、当直で外傷の縫合・抜糸をしたり、訪問診療や検診など様々な経験ができました。また、コメディカルの方達と関わる場面も多く、リハビリや栄養管理、患者さんとの接し方など学ぶ機会があり、他職種連携の重要性を直接感じることもできました。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
自己設定研修プログラムを選択していたので比較的多くの科を研修することができたことで各科お世話になった先生方が私の事を覚えていて下さることも多く、皮膚科に入局後も他科にコンサルトする際にご相談しやすく、より円滑に情報共有や些細な疑問に答えていただけていると思います。皮膚科では菌状息肉症やリンパ腫、腫瘍、熱傷など広い分野の疾患に携わり、他科との連携も重要となってきます。血液内科や形成外科、救急、精神科での緩和ケアなど深く関わることの多い科を研修できたことは大変良かったです。
医学生へメッセージ
私のように他大学出身でも新潟大学医歯学総合病院の研修プログラムを選択したことで多くの同期や指導医の先生方に出会えたことが、現在皮膚科入局後も大変生かされていると思います。また、学会発表や論文作成など機会があれば研修医の期間でも挑戦することもできます。ぜひ新潟大学医歯学総合病院で充実した研修医生活を!
荻根沢 真也 先生(平成29年 新潟大学卒)

2019年3月修了 専門重点研修プログラム 協力型病院 長岡赤十字病院
現在 新潟大学脳研究所 脳神経内科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
高度で先進的な治療や、研究により近い大学という環境下で研修をしたかったためです。
大学病院での研修の良かったところは?
プログラムの組み立て方の自由度が高く、深く勉強したい分野は数か月以上の単位でローテート可能でした。学会参加、発表などの機会を多く持つこともできました。
協力型病院での研修の良かったところは?
当直業務での救急外来対応や、よりコモンな疾患など、大学病院で研修しきれなかった部分を拡充することができました。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
調べ事をする姿勢が身につきました。
医学生へメッセージ
市中病院での初期研修が根強い人気だと思いますが、大学病院はたすき掛けの制度があり、地域医療研修も含め、市中病院と大学病院どちらでも研修できることが、とにかく強みだと思います。色々な視点で研修できる大学病院での研修を強くお勧めします。
竹内 美香 先生(平成29年 佐賀大学卒)

2019年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 新潟医療センター
現在 新潟大学病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
興味のあったマイナー科も含めた幅広い診療科の研修ができるからです。また、出身地ではない土地で、多くの同期や先生方との交流を持つことができるということも選んだ理由の一つです。
大学病院での研修の良かったところは?
一般的なものから特殊なものまで様々な症例に触れる事ができました。カンファレンスなどの準備は大変な時もありますが、それぞれの症例に丁寧に向き合う事ができ、プレゼン方法なども研修医のうちに身につける事ができます。手技などの機会が少ないのではないかと心配でしたが、想像していた以上に積極的に指導していただき、沢山の経験を積む事ができました。
協力型病院での研修の良かったところは?
大学病院のような大規模な病院と異なり、それぞれの先生の顔が見える風通しの良い環境でした。研修内容も融通が効きやすく、自分で勉強する時間も十分に取る事ができたので、自分のペースにあった研修をする事ができます。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
各科での研修に加えて、定期的に開かれる研修医向けの講義で学んだ内容は、専攻医になった現在でも病棟患者や救急外来等の場面で非常に役に立っています。また、研修中にお世話になった他分野の先生や同期に相談する場面も多々あり、診療の助けになっています。
医学生へメッセージ
研修医の期間は、研修科ごとに環境が変わったり、自分の専攻科を決めたりと慌しい日々で、2年間はあっという間です。自分に合った研修先を選ぶことはもちろん、研修開始後も周りの方々と相談しながら、少しでもより良い研修環境を作っていけると良いのかなと思います。
廣川 眞由子 先生(平成28年 新潟大学卒)

2018年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 魚沼基幹病院
現在 新潟大学医歯学総合病院 産婦人科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
学生のころから産婦人科を志望していたので、外科、内科、マイナーの診療科をしっかり学びたいと思っていました。大学病院以外にも見学に行きましたが、内科に力を入れている病院もあれば外科に力を入れている病院もあり、科によっては他の病院で研修をしなければならない病院が多い印象でした。それならば大学病院でしっかり経験を積もうと考え、大学病院のプログラムを選択しました。また、出身大学であり学生実習から慣れ親しんだ環境で研修を開始できるという点も選んだ理由の1つです。
大学病院での研修の良かったところは?
大学病院には沢山のスタッフがいます。初期研修が終わったばかりの後期研修医もいれば、長年専門分野で経験を積んだ医師もいて、豊富で層の厚い指導医がいる魅力的な環境です。また教育機関でもあるため、「教える」「考えさせる」ことを大切にする雰囲気があります。多くの先生方に教えていただき、学ぶことができることが大学病院での研修の強みであると思います。研修医の数も市中病院に比べて多いのもメリットだと思います。研修中は仕事終わりにご飯に行ったり、研修医旅行をしたり和気藹々と過ごしていたのが楽しい思い出ですが、専門に進んでからも各科に気軽に相談できる同期がいることが心強いです。
協力型病院での研修の良かったところは?
私が選択した魚沼基幹病院は当時研修医を受け入れ始めたばかりの環境であったため、自分が挑戦してみたいことを自分のペースで研修に取り入れることができました。内科、外科、救急外来対応までCommon diseaseを多く経験ができたことも協力型病院で研修できるメリットだと思います。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
大学病院の研修では普段から回診やカンファレンス、抄読会、学会発表など機会が多く専攻医になってからその経験を活かすことができます。学生時代ポリクリの回診や発表など苦手意識が強くありましたが、初期研修時代に各科の先生に指導いただき少しずつ苦手意識がなくなっていきました。
医学生へメッセージ
新潟大学病院のプログラムは、内科・外科・マイナー科を通して初期研修の内容が充実しています。手技・症例に関しても市中病院と同数、それ以上の経験を積むことができると思います。プログラムの種類もいくつかあって、将来の診療科がある程度決まっている人だけでなく、どの診療科に進むか悩んでいる人にとっても自分に合ったプログラムが必ず見つかると思います。これから研修先を選ぶという医学生のみなさんは、ぜひ一度見学にいらしてください。
嶋 俊郎 先生(平成28年 順天堂大学卒)

2018年3月修了 自己設定研修プログラム 協力型病院 厚生連佐渡総合病院
現在 長岡赤十字病院  整形外科 専攻医

なぜ大学病院のプログラムを選びましたか?
県外出身であったので、同期や指導医が多い環境を選びました。また、高度医療・三次救急に触れつつ協力型病院で地域中核病院での医療にも携わり、幅広い医療を学びたいと考えました。
大学病院での研修の良かったところは?
患者を診察し、病態を考えるための基礎を学ぶことができたと思います。一つの疾患や病態を考えるのに様々な指導医がそれぞれの視点で指導してくださったこともためになりました。
協力型病院での研修の良かったところは?
自分の場合は佐渡総合病院を選んだ理由の一つに研修医でありながら2年目になれば全科当直を任される環境にあります(現在は違うかもしれませんが)。敢えて厳しい環境に身を置きたかったためです。結果的に多くの症例を経験できたと感じております。
専攻医になって大学病院での研修はどのように役立っていますか?
一般的な知識もつきましたが、自分から主体的に勉強して考える習慣がついたと思います。自分は整形外科を専攻しましたが、他の科の指導医の先生方にも「こうなりたい」と思えるような方々がおり、現在、今後に生きていると思います。
医学生へメッセージ
やる気があって上昇志向が強い人ほど大学病院での研修が向いていると思います。自分の無力さに落ち込むこともありますがたくさんの同期と支えあいながら研修を進めていけることも大学病院での研修のいいところだと思います。研修先に迷うようであれば考えてみてください。