研修プログラムの説明

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令和6年度新潟大学医歯学総合病院歯科医師臨床研修プログラム

プログラムの種類

  1. 新潟大学医歯学総合病院 歯科医師臨床研修プログラムA(単独型プログラム)
  2. 新潟大学医歯学総合病院 歯科医師臨床研修プログラムB(複合型プログラム)

プログラムの内容

いずれのプログラムにおいても研修歯科医は担当医として診療に参加し、指導歯科医の下で初診患者に対する医療面接、診療計画の立案、一般歯科治療の実践、メインテナンスプログラムの策定、急患対応などを行うことを基本とする。

研修プログラムスケジュール

プログラム\月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 定員
A 新潟大学(歯科総合診療科) 28名
B-1 新潟大学(歯科系専門診療科) 協力型(Ⅰ)臨床研修施設 22名
B-2 協力型(Ⅰ)臨床研修施設 新潟大学(歯科系専門診療科)
  1. ※ プログラムB-1、B-2の別はマッチした採用予定者数と歯科系専門診療科、協力型(Ⅰ)臨床研修施設の指導歯科医のバランスを考慮して決定する。
  2. ※ プログラムBではマッチング結果の発表後に歯科系専門診療科、協力型(Ⅰ)臨床研修施設を決定することとし、希望する専門診療科に関する最終確認、協力型(Ⅰ)臨床研修施設との群内マッチングを行う(詳細は該当者に別途通知する)。
  3. ※ 協力型(Ⅰ)臨床研修施設との群内マッチングはマッチ者と施設指導歯科医の面接によって実施する(毎年11月~12月に第一回群内マッチングを実施)
プログラムA(単独型研修方式)

高頻度一般歯科治療全般を対象に新潟大学医歯学総合病院歯科総合診療科において原則12ヶ月間の研修を行う。研修歯科医は原則2名1組のペアを形成し、お互いに診療の介助を行いながら前年度の治療を継続するとともに適宜新患も担当する。希望制により新潟県、新潟市における保健所研修も行う。

歯科総合診療科における研修内容

新潟大学病院歯科初診患者に対する医療面接(予診業務)、保存・補綴・口腔外科系一般処置のすべて、診療録、技工指示書、処方箋、対診状や紹介状の作成、指導歯科医上級歯科医の診療介助など

プログラムB(複合型研修方式)

新潟大学医歯学総合病院歯科系専門診療科においては大学病院で行う専門治療を中心に、協力型(Ⅰ)臨床研修施設においては高頻度一般歯科治療全般に加え、それぞれの施設の特徴に添った診療に関する研修を原則6ヶ月ずつ行う。

歯科系専門診療科における研修内容

それぞれの研修内容には以下に関する実践、介助、見学等を含む。

  1. ① 予防歯科
    成人および小児の口腔健康管理、口臭の診断・治療、保育園・学校・市町村における集団検診など
  2. ② 歯の診療科
    マイクロエンドドンティクス、Ni-Tiロータリーファイルを用いた根管形成、ラミネートベニアや歯の漂白に関する審美治療、う蝕予防管理システムの実施など
  3. ③ 歯周病科
    歯周病の検査・診断、歯周基本治療、歯周外科治療、歯周組織再生療法、歯周補綴、レーザー治療、歯周病と全身疾患など
  4. ④ 義歯診療科
    クラウン・ブリッジ、義歯による補綴治療および管理、顎補綴、摂食嚥下障がい患者の補綴治療、咀嚼および嚥下能力評価、訪問歯科診療における義歯治療など
  5. ⑤ 冠ブリッジ診療科
    クラウン・ブリッジ、義歯、インプラントによる補綴治療および管理、金属アレルギーの治療など
  6. ⑥ 口腔再建外科、顎顔面口腔外科(選択する際にはどちらかを選ぶ)
    硬軟組織疾患、唇顎口蓋裂、顎変形症の診断・治療など
  7. ⑦ 小児歯科・障がい者歯科
    小児と保護者への接遇・対応、咬合誘導、小児への予防および治療に関する基本的処置、外傷歯の治療、心身障がい者への対応(全身麻酔下での歯科治療)など
  8. ⑧ 矯正歯科
    頭部X線規格写真のトレース、分析および診断・治療計画の立案、模型作製、機能検査、予防とメインテナンスなど
  9. ⑨ 口腔リハビリテーション科
    摂食嚥下機能障害への対応、口腔乾燥症・味覚障害への対応、口腔機能低下症の診断と対応、地域医療(訪問歯科と口腔ケア)など
  10. ⑩ 歯科放射線科
    CT、MRI(それぞれ造影検査のための静脈確保を含む)、歯科用CBCT、US等の画像検査及び診断など
  11. ⑪ 歯科麻酔科
    周術期全身管理、ペインクリニックにおける診査・診断、心肺蘇生法の習得など
協力型(Ⅰ)臨床研修施設における研修内容

大学関連研修指導担当部署同様、協力型(Ⅰ)臨床研修施設スタッフの一員として指導歯科医の治療見学や介助、医療面接や急患対応、高頻度一般歯科治療の実践などに加え、病診連携や地域歯科保健活動等それぞれの協力型(Ⅰ)臨床研修施設の特色に見合った研修を行う。
大学病院とは異なる環境のなかで時間に対する感覚や医療資源の適正使用などについても学ぶことができる。

共通研修

新潟大学医歯学総合病院における研修期間内に、プログラムA、Bに共通する研修として3週間の病棟・全身管理研修と各1週間ずつの顎口腔インプラント研修、摂食嚥下リハビリテーション研修、医療連携口腔管理研修を行う。それぞれの研修内容には以下に関する実践、介助、見学を含む。

  1. ① 病棟・全身管理研修
    入院病歴の聴取、入院患者の診断・治療計画立案、患者への説明と同意取得、手術、周術期・術後管理など
  2. ② 顎口腔インプラント研修
    顎関節症およびインプラント希望患者の診査・診断と治療計画(インプラントのPCシミュレーション含む)の立案、患者への説明と同意取得、手術および補綴治療、症例報告など
  3. ③ 摂食嚥下リハビリテーション研修
    初診時の情報収集、治療方針の説明、関連各科との連携、退院・転院に関する相談、訪問施設における口腔ケアなど
  4. ④ 医療連携口腔管理研修
    医科入院予定患者への初期対応、患者の全身状態の把握・口腔内診査、口腔ケアや一般歯科治療、歯科的フォローなど