院内専門診療科からのメッセージ

プログラムA(単独型)、B(複合型)の指導歯科医の先生方からのメッセージです。
院内専門診療科についての詳細は病院ホームページからも確認できますのでご参照ください。
新潟大学医歯学総合病院ホームページ 診療室のご案内(歯科)

研修修了後、大学院へ進学することを検討している方は以下もご確認ください。
新潟大学歯学部ホームページ 「大学院(歯学系)」

プログラムA(単独型)
歯科総合診療科
 藤井 規孝 教授

単独型プログラムの研修は当科において、研修歯科医一人当たり20~30名程度の患者さんを担当して一般歯科治療やメインテナンスを行うことによって実施します。すべての診療行為は指導歯科医の監督の下で行いますが、中心になるのはあくまでも研修歯科医です。苦労は少なくないかもしれませんが、その分自分で考え、成長する多くの機会があると思います。

プログラムB(複合型)
口腔再建外科
 小林 正治 教授

口腔再建外科の魅力は、臨床と研究のバランスがよく、難抜歯症例から口腔がんや顎変形症などの様々な口腔外科疾患を経験できるところにあります。知的好奇心をもって多くの症例を診ていただき、治療に参加していただくことで、歯科医師としての知識や技術の基礎を築いていただきたいと思います。プロフェッショナルへの第一歩としての歯科医師臨床研修が実りの多いものとなりますように、私たちは惜しみなく支援いたします。

顎顔面口腔外科
 冨原 圭 教授

臨床研修は歯科医師としての活動のスタートで、その後の将来像に大きな影響を与える重要な時期です。顎顔面口腔外科では、口腔外科医の育成はもとより、少子高齢化で増加する有病者や高齢者の口腔疾患に適切な対応が行える歯科医師を育成するため、全身管理の知識、医科歯科連携など他職種とのコミュニケーション能力を備えた全人的医療を実践できる歯科医師育成を目指します。また特色の一つはクリニカルオンコロジーで、基礎医学の知識や他診療科との協働を背景とした口腔癌の診断・治療を学びます。

歯科放射線科
 林 孝文 教授

歯科放射線科では、顎口腔領域の画像診断(MRIやCT、超音波診断など)と、放射線治療患者の口腔管理の二本柱で診療を行っています。以下の臨床研究を進めています。
 1)口腔癌の頸部リンパ節転移の画像診断
 2)超音波診断の歯科における適応の拡大
 3)顎変形症・顎関節症の画像診断
 4)頭頸部癌の放射線有害事象とその予防
 5)口腔管理による放射線治療後の摂食機能と生活の質の維持向上
派手さはありませんが、地道な縁の下の力持ちという、それなしに良質の医療はなしえない大事な診療分野です。

歯科麻酔科
 瀬尾 憲司 教授

患者は高齢化、そして多くの疾患を有して生活しており、その中で歯科医療を受けております。安全に歯科医療を実施するためには、また急変時に対応するための知識や処置を体験できるのは大学や病院歯科、それも特に歯科麻酔です。一度しっかりと歯科治療時の全身管理の知識・技術を習得してみませんか?
本で読んだものとは違う知識を、手術室では全身麻酔・鎮静法の経験を通して研修を行っていただきます。

小児歯科・障がい者歯科
 早﨑 治明 教授

小児歯科・障がい者歯科では、小児の齲蝕治療、外傷、咬合誘導に加え、先天的な障がいのある患者さんの診療を行います。半年間の研修では、治療方針の立案などの講義、CRや乳歯冠などの模型実習を行います。診療室では、指導歯科医とともに患者さんの治療を担当してもらいます。これらの研修を通して小児歯科・障がい者歯科の基礎的な診療スキルを身につけることが可能です。

矯正歯科
 齋藤 功 教授

当院矯正歯科では、矯正歯科治療の一端を経験したいとの要望に応えるべく6か月間の専門研修を受け入れています。当診療科における研修では、週1回の症例検討会への参加および一般矯正症例・外科的矯正治療適応症についての症例分析を体験していただきます。
また、歯周や補綴との連携が必要な症例についても実際の治療例をもとに解説、議論する機会を設けています。専門研修を実際に体験していただくことは、本格的に矯正歯科医を目指すかどうかを考える上での一助になると考えています。

予防歯科
 小川 祐司 教授

予防歯科では、う蝕や歯周病などになってからのキュアではなく、ならないようにするケアを大切にしています。ライフステージに応じた質の高いメインテナンスを行うことで、安定した口腔はもとより全身の健康維持に寄与しています。
また、口臭専門外来を併設し、精度の高い機器にて口臭を客観的に測定しています。

歯周病科
 多部田 康一 教授

歯周病専門医の直接指導の下、歯周治療を通して“一口腔単位で患者を診る”トレーニングを行います。新患患者担当により、卒前の実習で学びきれなかった、問診から検査の要領、レントゲン画像の読影、治療計画立案、必要となる歯周基本治療のコツを学び、歯科医師として大きく成長するための基礎体力作りをお手伝いします。歯周組織再生、歯周形成外科、マイクロサージェリーなど、より高度な専門治療について学ぶことも可能です。

歯の診療科
 野杁 由一郎 教授

保存修復学および歯内療法学の専門診療科である歯の診療室は、う窩ができないように齲蝕を管理する「歯の保存の最前線」と、歯を失う前の「最後の砦」として、科学的根拠に基づく質の高い治療を提供しています。すべての診療ユニットに歯科用マイクロスコープを設置し、目で見て治す予知性の高い治療を行なっています。日本歯科保存学会指導医・専門医・認定医が中心となって、基礎から最先端までの臨床技能・知識の習得を援助するのはもちろん、資格取得を積極的に支援します。

冠・ブリッジ診療科
 魚島 勝美 教授

冠ブリッジ診療室では特色ある専門外来として歯科金属アレルギー外来(皮膚科と連携した金属アレルギーの検査・診断と対応)と歯根破折外来(垂直歯根破折の修復と再植)を開設している他、デンタルインプラントを含めた補綴治療全般を行っています。機能回復の最終段階として歯科治療の重要な位置を占める補綴歯科は、まさに一口腔を常に念頭に置いた総合的な治療のコンダクターです。皆さんの積極的な研修参加を待っています。

義歯診療科

超高齢社会である日本には依然として歯の欠損を有する高齢者が多く、義歯治療のニーズには高いものがあります。一方で、義歯のクオリティーの良し悪しが患者さんの食べる・話す機能に大きく影響することも事実です。良い義歯を作るために必要な原則は大学で勉強しますが、卒後研修で義歯症例をどれだけ診るかによって、その後の上達が全く違ってきます。当科の研修では、多くの症例で義歯を診て、触って、新しく作って、その結果を評価して、義歯治療の基礎力を身につけていただきます。

口腔リハビリテーション科・摂食嚥下機能回復部
 井上 誠 教授

当科は、高齢者歯科、摂食嚥下リハビリテーションを行う診療科です。年間500名を超える嚥下障害患者の検査・診断・治療、ドライマウスや味覚障害患者の治療を歯科医主導で行っています。多職種連携や医科歯科連携が注目されている歯科医療界ですが、大学病院でこれらを学ぶには絶好の機会です。また、関連病院との病病連携、大学院での臨床研究、基礎研究などにも力を入れています。皆さんの参加を待っています。