がん遺伝子パネル検査全般について がん遺伝子パネル検査を受ければ、新しい治療法が見つかりますか? 新しい治療法が見つからない場合もあります。当院のデータでは、がん遺伝子パネル検査の結果に基づき13.8%の患者さんに、治験や臨床研究を含む新たな治療選択肢が提示され、5.9%の患者さんに新たな治療が実施されました。 検査結果はどのくらいで分かりますか? 検査提出から結果説明まで、通常1〜2カ月程度かかります(解析不良等でさらに時間を要することもあります)。遺伝子解析に2〜3週間、その後、エキスパートパネル(専門家会議)で検討を行います。 検査を受けるのに痛みはありますか? 採血が必要な場合は、採血時の針を刺す痛みがあります。新たに組織を採取する必要がある場合は、生検に伴う痛みがあります。生検に関する説明は主治医とご相談下さい。
検査の適応について すべてのがん患者が検査を受けられますか? 保険診療で検査を受けるためには、「標準治療がない、または終了が見込まれる固形がん」または「原発不明がん」、「造血器腫瘍」という条件があります。また、全身状態が良好で今後の治療が可能な方が対象となります。 早期がんでも検査を受けられますか? 保険診療では、標準治療が終了または見込まれる方が対象となるため、早期がんの方は通常対象外です。ただし、研究参加や自費診療で受けられる場合があります。詳しくは主治医にご相談ください。
検査の結果について 遺伝性腫瘍の可能性が見つかったらどうなりますか? 遺伝カウンセリング外来をご案内します。遺伝性腫瘍について、血縁者への影響、今後の対策などについて、専門家が詳しく説明します。必要に応じて追加の検査の実施を相談できます。 検査結果は家族に影響しますか? がん組織の遺伝子の変化(体細胞バリアント)は、通常血縁者には遺伝しません。ただし、二次的所見として生まれつきの遺伝子の変化(生殖細胞系列バリアント)が見つかった場合は、血縁者も同じ遺伝子の変化を持っている可能性があります。
治療について 検査で見つかった治療薬はすぐに使えますか? 検査で推奨された治療薬が使えるかどうかは、以下の要件によります。 保険適用の薬剤かどうか 患者さんの全身状態 治験の実施状況 (治験の実施施設が参加の判断を行います) すべてのケースで治療薬が使えるわけではありませんが、主治医と相談して最適な選択を検討します。 治験に参加することになりますか? 治験への参加は任意です。検査結果に基づいて参加可能な治験がある場合、その情報を提供しますが、参加するかどうかは患者さんご自身で決定できます。治験参加を希望されても、治験・臨床試験の参加条件に合わない場合は、参加することはできません。
費用について 保険は使えますか? 保険が適用されているがん遺伝子パネル検査は、保険診療で受けることができます。高額療養費制度も利用できます。 検査費用以外にかかる費用はありますか? 検査費用に加えて、外来診察料、採血料がかかります。
その他 検査を受けることで不利益はありますか? 検査自体による身体的な不利益はほとんどありませんが、治療法が見つからない場合の心理的な負担や、予期しない遺伝情報が判明する可能性はあるかもしれません。 これらについては、事前に十分説明し、必要に応じて心理的支援が得られるようにサポートします。 検査データはどのように管理されますか? 検査データは電子カルテ内、施錠のできる部屋で厳重に管理されます。また、個人が特定されない番号を付与してC-CAT(がんゲノム情報管理センター)に登録されます。個人情報は保護され、研究目的以外には使用されません。