新潟大学医歯学総合病院薬剤部

お薬の飲み方

お薬の正しい飲み方

お薬の効果を高めるためには、それぞれ適切な飲み方があります。
決められた時に、決められた量を守って飲みましょう。
お薬を飲んでいて、下痢や吐き気、発疹等が出るなど、いつもと違うように感じたら、お薬を飲むのをやめ、すぐに医師に相談しましょう。その後は医師の指示に従ってください。

お薬は、コップ半分位の水か白湯(さゆ)で飲んでください。

  • 水の量が充分でないとお薬が食道につかえて潰瘍を引き起こすことがあります。
  • 医師から水分を制限されている場合は、医師の指示に従ってください。
  • 水以外でお薬を飲むと、お薬の効き目が変わることがあります。
    特にアルコール類、牛乳、グレープフルーツジュースなどで飲むと効果が増強したり弱減するのでやめましょう。

お薬はなるべく体を起こして飲みましょう。

  • お薬が喉や食道につかえることがあります。なるべく体を起こして飲みましょう。
  • 飲んだ後はすぐに横にならず、2〜3分間はそのまま体を起こしておいてください。

お薬は自分の勝手な判断で中止したり、量を変えたりしないようにしましょう。

  • 自分では治ったと思っても、病気がまだ完全に治ってないことがあります。
  • 急に飲むのをやめると、病気が悪化することがあります。

薬を他人にあげたり、もらって飲むのは絶対にやめましょう。

  • 病院や調剤薬局でお渡しするお薬は、あなたの症状に合わせて医師が処方し、薬剤師が調剤しています。他人にあげたり、もらって飲んだりすると思わぬ症状が現れることがあります。

お薬を飲むタイミング

  • 飲み忘れた時の飲み方は、お薬によって違います。
    医師または薬剤師にあらかじめ聞いておくとよいでしょう。
  • お薬を飲み忘れたときに、2回分の量をまとめて飲むことは絶対にしないでください。
  • お薬を飲む時間のおおよその目安は、下図を参考にしてください。
    少し時間がずれても「まあ飲まなくてもいいや」と言わずに必ず飲みましょう。

食前:食事のおおよそ30分前
食直前:食事のすぐ前
食直後:食事のすぐ後
食後:食事の後30分後を目安に
食間:食事の後おおよそ2時間くらい
寝る前:寝る直前から30分前くらい
頓服:痛いときや発作が起こった時など必要な時

お薬の保存方法

お薬は、光・熱・湿気に弱いものです

  • 直射日光を避けて涼しく、乾燥したところに保管してください。
  • 冷所保存などについて指示がある場合はそれに従ってください。
  • お薬は車の中に置きっぱなしにしないようにしてください。
  • 点眼薬・坐薬は、なるべく冷暗所に保管してください。
  • インスリン製剤は凍結を避け、2〜8℃の冷暗所(冷蔵庫)に保存してください。

お子さんの手の届かないところに保存してください

  • 小さなお子さんは何でも口に入れます。誤ってお薬を飲まないように注意しましょう。
  • 特に小さなお子さんのいるご家庭では、お子さんの目につきにくく、手の届かない場所で保管してください。

小さなお子さんへのお薬の飲ませ方

  • 粉薬が苦い場合、少量の水や白湯(おおよそ10〜20mL)で溶かし、甘味料を加えて飲ませても構いません。
  • 粉のお薬に少量の水や白湯を混ぜ、ペースト状に練ってから、上あごや頬の内側に塗り付けて、水や白湯で流し込んでください。
  • 溶かしたまま放っておくと苦みが出ることがありますので、時間をおかずに飲ませてください。
  • ミルクにお薬を混ぜるのはよくありません。ミルクが嫌いになることがあります。

お薬についてわからないことや疑問に思うことがある時は、お気軽に医師または薬剤師にお尋ねください。