新潟大学医歯学総合病院薬剤部

チーム医療

新潟大学医歯学総合病院では、様々な職種や領域のスタッフがチームを組み、高いレベルの医療を提供しています。

当院の薬剤師も様々な分野のチーム活動に参加しています。薬剤師としての専門性を生かして、医療へ貢献することはもちろん、他の医療スタッフと連携し、互いに成長し高めあう関係性を構築することで、より質の高い医療の提供を目指しています。

薬剤師の関わる主なチーム活動

  • 感染管理(ICT/AST)
  • 緩和ケアチーム
  • 栄養サポートチーム(NST)
  • 褥瘡対策チーム
  • HIV診療チーム
  • 移植医療支援チーム
  • 転倒転落予防支援チーム
  • 心臓リハビリテーションチーム
  • 妊娠と薬外来
  • 糖尿病・生活習慣病教室
  • 肝臓病教室チーム医療

チーム活動の紹介

感染管理(ICT/AST)

当院感染管理部は平成15年度4月より活動を開始しており、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・事務職員等によって構成されています。
薬剤師は、ICT(感染制御チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)のメンバーとして活動しています。

ICT活動においては、院内感染ラウンドに参加し、各病棟、各診療科における抗菌薬や消毒薬の使用量確認、環境チェック、また他施設との感染対策情報共有など、薬剤師の視点から、院内全体の感染動向を把握し感染制御の推進を担っています。

AST活動においては、症例カンファレンスに参加し、血液培養陽性症例や届出制対象抗菌薬使用症例などについて検討を行い、担当医師等への処方内容提案支援を行っています。また、各病棟担当薬剤師と連携し、治療効果の向上、耐性菌出現リスク軽減を目的とした抗菌薬の選択支援を行うことで、抗菌薬適正使用に貢献しています。

緩和ケアチーム

緩和ケアチームは身体症状を担当する医師、精神症状を担当する医師、歯科医師、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、理学療法士、管理栄養士などで構成され、身体や気持ちのつらさを抱えた患者さんやご家族に対し、そのつらさを和らげ、自分らしい生活が送れるようにするためのケア(緩和ケア)を行っています。各職種がそれぞれの立場で問題解決の糸口を探し、多職種カンファレンスで検討しながらケアを行っています。薬剤師は薬物療法の面でチームに貢献しています。
また、緩和ケアチームでは、すべての医療スタッフが基本的な緩和ケアを実践できるよう、勉強会や研修会開催などの活動も行なっています。

妊娠と薬外来

「妊娠中に薬を使っても大丈夫ですか?」、「薬を使うなら授乳はできないですか?」などは、患者さんからも、他の医療スタッフからもよく聞かれる質問です。妊娠と薬外来では、妊娠と薬情報センターと協力して、妊婦さんやこれから妊娠を希望される女性、授乳婦さんを対象に、最新のエビデンスに基づく相談業務と、相談者を対象とした妊娠結果の調査を行い、新たなエビデンスを確立する調査業務を行っています。
外来では、産科医師、助産師、薬剤師がそれぞれの専門性を活かして患者さんの相談に当たっています。その中で薬剤師は、お薬の情報を集め、妊娠週数の影響などから総合的に評価し、その内容を分かりやすく伝える役割を担っています。外来前にはとても不安そうな患者さんが、正しい情報をきちんと理解して、笑顔で帰って行かれる時には、とてもやりがいを感じます。

糖尿病・生活習慣病教室

糖尿病・生活習慣病教室は、患者さんやそのご家族だけではなく、興味のある方であれば、どなたでも参加可能な教室です。医師、看護師だけではなく、臨床検査技師、理学療法士、歯科医、管理栄養士と様々な職種が講義を行っています。薬剤師は、その中で薬物療法を担当し、インスリンや内服薬の注意点などを説明しています。講義後には、患者さんから治療薬の相談応需も行い、患者さんの糖尿病に対する理解を深めるために頑張っています。
また、他職種から薬剤に関連した質問、相談を受けることもあり、やりがいを感じています。