センター長
副センター長挨拶
センター長挨拶
2024年3月に新潟県循環器病対策推進計画が発表されました。その活動の一環として2025年3月、新潟大学医歯学総合病院が厚生労働省モデル事業「脳卒中・心臓病等総合支援センター」に採択され、通称「にいがた脳心センター」を核とした新たな循環器病ネットワークが新潟の地に立上がりました。
ところで、日本人の死因の第1位はガン。では第2位は、と問われ即答できるでしょうか。それは、脳血管障害と心血管病を合わせた循環器病であり、ガンに肉薄しつつあります。多くの方が循環器病と闘い、そして、支えられています。表立つまでの助走期間は長く、しかし、病気は突然に現れ、戸惑います。分刻みの対応すら求められ、ときに後遺症に悩まされます。循環器病はとかく「仕方がない」で済まされがちですが、予防や治療の手段や時機が多く、実は「やりようがある」病気です。それを生かすためには、地域のみなさんや患者さんと情報を共有し、多職種の医療スタッフが力を合わせて、循環器病へ立ち向かうため新潟全体が連携する、それがにいがた脳心センターの使命です。
脳と心臓という診療の領域がそれぞれの特性を生かし、安心して住める新潟、健康寿命を延ばし生き生きライフが達成できる新潟、を目指します。新潟県や医師会と緊密な連携関係を取りながら、多くの診療科、診療部門と患者総合サポートセンターを中心に業務を遂行し、事業を発展させてまいります。ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
新潟県脳卒中・心臓病等総合支援センター長
新潟大学医歯学総合病院循環器内科 診療科長
猪又 孝元

副センター長挨拶

脳卒中は脳の血管の障害による病気で,ある日突然生じます。生命をおびやかすこともありますが,市民のみなさんがもっとも心配するのは,後遺症によりある日を境にして今までと同じ生活ができなくなることではないでしょうか。
脳卒中に対するにいがた脳心センターの意義は、大きく3つあります。まず、脳卒中を起こさないための予防です。発症は予測できませんが、高血圧や不整脈などの原因から予防に努めることは誰にでもできます。このセンターが「脳と心臓」を合わせもつことこそ達成できる一つ目の意義です。次に、不幸にして脳卒中を発症した場合、迷うことなく治療が受けられること。すなわち、広い県内の基幹施設で同様の治療が速やかに受けられるように地域を整備することが二つ目の意義です。最後に、脳卒中の治療後は生活に戻るためのリハビリへとすみやかに移行しなくてはなりません。基幹病院から地元の病院やリハビリ病院へと、充実したリハビリ環境の提供ができる連携の構築が三つ目の意義となります。
新潟県は全国でも有数の医師不足が言われていますが、一方で、全県の病院が身内のように連携しやすい特色があります。この新潟の地に適した脳卒中診療体制を確立するために、にいがた脳心センターを中心として活動してまいります。
新潟県脳卒中・心臓病等総合支援センター 副センター長
新潟大学医歯学総合病院脳神経外科 診療科長
大石 誠