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医療事故の公表について

2012.12.14 お知らせ

このたび、当院において医療事故が発生しました。患者さま並びにご家族の皆様に多大な不安と苦痛を与えてしまったことについて、心より深くお詫び申し上げます。また、本院で治療を受けておられる患者さまはじめ、国民の皆様に信頼を損ねる事故を起こしてしまったことについて、重ねて深くお詫び申し上げます。なお、医療事故の概要につきましては下記の通りです。

医療事故の概要

本院において、CT検査の結果を確認しなかったために、腹部腫瘍の治療開始が3年遅れた、という事例が発生しました。

【1】
患者さまは、本県在住の80歳代の女性で、2009年に腰痛などの訴えがあり、本院で腹部CT検査を受けました。CT検査結果報告書には、腹部腫瘍があるため精査を勧めるとの記載がありましたが、検査を依頼した医師は検査結果を確認しませんでした。本年になって、患者さまから腹部にしこりがあるという訴えがあり、腹部CT検査を行ったところ、3年前に腹部腫瘍の存在を指摘していた検査結果報告書の見落としが発覚したものです。この3年間で病期の進行はみられず、患者さまは現在も本院で治療を続けられております。

【2】
本院においてすみやかに医療事故対策委員会を開催した上で、本件に係る調査専門委員会を開催し、原因の究明を行い、対策を検討しました。その結果、検査を依頼した医師が結果を確認しなかったことが原因であり、また、当時は確認漏れをチェックするシステムがなかったため、見落としが防げなかったと考えられました。現在、本院では、医師が確認していないCTやMRIの検査結果報告書をチェックし、確認を督促するようにしています。

【3】
さらに今後は、現在行っている対策に基づいて検査結果報告書の確認を徹底するとともに、電子カルテ上で未確認の報告書の確認を促すシステムを導入いたします。

【4】
これらの内容につきましては、患者さまご家族に説明するとともに謝罪しました。

本件に関する照会先: 医歯学総合病院総務課(025-227-2405)