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Q

説明は読みましたが、どのような「やり方」でウイルス除去するのですか? もっと分かりやすく教えてください。

A

精液の中には精子、ウイルス、細胞片やゴミなど様々なものが含まれています。

  1. 精液を少し薄めたら、特殊フィルターに通して大きなゴミや細胞片などを取り除きます(A液)
  2. だんだん濃くなるパコール液を作り、A液を上に乗せ、遠心分離機に入れます(パコール法)。
    すると軽いゴミ、不完全な精子、ウイルスなどは底まで行かず、途中に浮きます。
  3. 底にある液体だけを回収します(B液)。B液の上に精子だけが登る性質を持つ液体をそっと乗せます
  4. 上がってきた精子だけを回収します(スイムアップ法)

不明な点は遠慮なく、医師にお尋ねください。

Q

本当に安全なのですか?

A

パコール法とスイムアップ法を組み合わせて洗浄し、それを独自の超々高感度検査を使ってウイルスがいないことを確認しています。

ウイルス残存の危険性は100万~1億分の1以下の確率で、現在、考えられる限りの安全策がとられていると言えます。

検査の感度がさらに良くなれば、この方法の安全性もさらに確認されるものと期待しています。

Q

地元病院でもやってもらえるのでしょうか?

A

どこでもやってくれるというわけではありません。

かなり専門的な知識と高度な技術が要求されますので、現在は厚生労働省の研究班として一部施設で試行されているところです。

参加実施施設は増減がありますので、まずは「荻窪病院血液科」にて相談を受け付けていますので、ご相談ください。

Q

最初の相談にかかる費用と荻窪病院への行き方・受診の仕方を教えてください。

A

荻窪病院での費用は初診料程度(紹介状があれば無料)。

診察代については若干(1,000円以内)かかり、検査をすれば、そのコスト程度です。

ということで、紹介状がなくて、相談だけなら2,000円程度、紹介状があれば、1,000円以内です。

なお、血友病で健康保険、特定疾病と先天性血液凝固因子等受給者証を利用しての受診も可能ではありますが、利用先医療機関と自治体との契約が発生しますので、直ぐにコストフリーというわけには行かないでしょう。

荻窪病院へのご案内は、東京駅からですとJR中央線(快速が便利、総武線・丸の内線でも良いが時間はかかる。なお、中央線特別快速は止まりません)で、高尾方面に乗り、荻窪駅下車。

西武バス[14石神井公園駅行き]([11石神井公園駅行き]には乗らないで下さい)か[15長久保行き]で、6~7分:210円で荻窪病院前下車。タクシーだと1,000円前後となります。

一番の窓口で血液科のカルテを作ってもらって、小児科の前で待っていてください。

なお、小児科外来看護師さんにも「花房先生と予約です」と声をかけてください。

Q

実施には費用が、どれくらいかかりますか?

A

精子検査・精子洗浄は研究費で行われるために無償ですが、慶応大学病院では実施のための精子凍結・管理費用として初回10万円がかかります。

また他の部分は通常の不妊治療で行われる医療と変わりませんので、自費診療となります。自費は、施設によって幅があり、20万円~75万円程度となります。

なお遠方の実施施設の場合は旅費と二週間の滞在費も必要となります。

詳細はご質問ください。

Q

妊娠率は、成功例はどれくらいですか?

A

女性の年齢や体調によって異なります。

通常の人工授精の比率はトップレベルの病院でも1回の治療あたりの妊娠率は40%前後、出産までいくのは25から30%程度です。

全国平均では妊娠率は15~20%程度しかありません。

しかし、今回の場合は女性側に不妊要因がなければ、妊娠率はもっと高い(倍以上と想定されます)とも考えられています。

成功例についてはプライバシーの問題がありますし、詳しくはお答えできませんが、20名以上のお子さんが誕生しています。

もちろん母子共に感染例は0です。

Q

順番があると思いますが、実施までの期間どれくらいでしょうか?

A

順調にいった場合、数ヶ月で実施できると考えています。

しかし、実際には夫の都合、妻の身体的なリズム、仕事の都合や周囲への言い訳のしやすさなどで実施までの時間が決まることが多いので、一概には言えません。

Q

夫の都合って何でしょう。具体的に教えてください。

A

HIV感染が起きると健康な精子の数が減るとも言われています。

また抗HIV薬の服用によってもさらに減るとも考えられています。

また緊張下の精液採取はやはり精子数が減りやすいものです。

つまり「一度、精液採取すれば終わり」ではないこともあり、足りない場合は、何度か通院しなくてはならなくなります。

仕事が休みにくい人は大変です。

また服用中の薬の一部に精子に影響する薬物があり、そうした疾患の治療状態も考慮しなければならないことがあります(例:C肝炎治療薬リバビリンなど)。

Q

妻の都合とは何でしょうか?

A

夫同様、仕事を持っている方は、実施のための時間を作るのが大変です。

特に採卵に備えて二週間毎日、実施施設に通院する必要があります。しかも、その二週間をいつにするかは各女性の月経のリズムによって決まりますので、仕事の都合だけでは決まりません。

さらに同僚、上司、近所や妻の親などに対しても場合によっては通院についての口実を考えなくてはいけませんので、そのへんも苦労です。

なお、妻の体調が良く、地元に理解ある産婦人科病院があれば、最初の一週間を地元で行うこともできます。

また妊娠後は問題がなければ普通の妊婦さんですから地元の医院で診てもらうことも可能です。

ただ、可能であれば体外受精を行った事情などは知っていただいた方が理想的ですが…。

Q

感染の危険の他、妻には危険はないのですか?

A

実際、体外受精に関わる体への負担については、女性の方にあると思われます。

排卵誘発に関連する注射も痛みを伴いますし、排卵誘発に先立って点鼻薬(GnRHアゴニスト)を使用する場合には更年期様症状が出てくることもあります。

また、もっとも大きな問題は卵巣過剰刺激症候群(OHSS)と呼ばれる症状で、これが生じると腹水がたまる等、専門医による慎重な対応が必要になります(このへんは実施施設の専門医が診てくれます)。

また卵子の採取のことを採卵(oocytepickup:OPU)と呼びますが、この際にはたいていの病院で麻酔を用います。

麻酔については局所麻酔で十分ですが、痛みに弱い方や病院によっては静脈麻酔(ラボナールなど)を用います。

昔は全身麻酔で何日も入院させる病院もあったようですが、現在は日帰りで採卵できますので、その程度の痛みとお考えください。

Q

荻窪に相談に行くとき、事前に紹介状に記載して欲しいことや済ませておく検査はありますか?

A

いろいろな事情で紹介状がいただけなくても、当方で検査できるのであれば、行いますので結構です。

ただ、その分の費用はかかってしまいますので、ご用意ください。

紹介状では現在の免疫の状態、服薬の有無・内容、C型肝炎の治療歴や他の検査値等が分かれば、参考になります。

もし女性の婦人科的な問題もチェックしてあれば、添付してください。

なお女性のマイナスを最後に確認した時期も分かれば教えてください。

なお、参考ですが、新潟大学医歯学総合病院の場合は事前検査としては

感染症:
HIV抗体、HBs抗原、STS、TPHA、HCV抗体、クラミジアIgG. IgA
基礎ホルモン:
月経3~5日目にTSH、LH、FSH、プロラクチン、フリ-T4、抗核抗体

卵管の造営検査

などを事前に御願いする場合もありますとのことです。

Q

各実施施設とその違いを教えて下さい。

A

新潟大学医歯学総合病院、慶応義塾大学病院の2箇所です。

費用では新潟大学医歯学総合病院は20~25万円程度、慶応義塾大学病院は「75万円から」というあたりです。技術的な相違があるわけでもありません。

新潟大学医歯学総合病院も、慶応義塾大学病院も体外受精と顕微授精の両方を適宜使い分けています。

距離と費用と手技の問題で迷われるかと思いますが、ご相談ください。

なお、体外受精と顕微受精での催奇形性の発生については差がないとする説と顕微受精の方が催奇形性の率が2~3倍高いという説があるようです。

もっとも2~3倍高いといっても1-2/1000程度のものです。

Q

これまでの実績は?

A

2010年12月末現在

出産数 80例

1人 66例

双子 13例

三つ子 1例

出生したお子さんは計95名となります。

Q

カウンセリングの費用はかかるのですか?

A

費用はかかりません。

患者様の精神的負担の軽減も新潟大学医歯学総合病院の研究補助事業の一環に位置付けられます。

Q

新潟長期滞在中はみんなどこに泊まるのですか?

A

新潟大学医歯学総合病院からは、新潟駅旅行案内所の発行している新潟市内宿泊一覧表を提示いたします。

例えば、既にお子様がいて御兄弟をご希望されるご家族連れの患者様等はウィークリーマンションを契約される方もおられます。

新潟大学医歯学総合病院近隣のビジネスホテルに宿泊される方も多いです。

このように、御夫婦の生活スタイルによって様々に工夫され宿泊されています。

Q

治療費はどれくらい?いつ支払うのですか?

A

約30万円程度です。

他に新潟での滞在生活費が必要とお考えください。

治療費は、胚移植・採卵治療実施月の月末に精算集計し、翌月請求書がご自宅に送付されお支払いいただく形となります。

Q

なるべく新潟での治療滞在期間を短くしたいのですが、地元の希望産婦人科病院にフォローアップしてもらえるですか?

A

新潟大学医歯学総合病院産婦人科、及び、感染管理部スタッフが、極力患者様の希望にそって受診が継続できるよう、地元病院との連絡調整を行います。

しかしながら、諸事情により希望通りにフォローアップしていただく病院が選択できない可能性があることは予めご承知おきください。

万が一そのような場合にも、新潟大学医歯学総合病院にて患者様と一緒に検討し、より安全に安心して治療が受けられるよう配慮していきます。

Q

みなさんは家族や職場にどのように話して、新潟での長期治療をしているのですか?

A

御夫婦医以外誰も御主人の病気を知らない方、どちらかのご家族しか知らない方もおられます。

仕事をしている方であれば、不妊治療を受けるとのみ職場にお話ししている方、不妊治療のこともお話していない方等々、治療に参加される患者様の状況は様々です。

有給休暇をうまく利用する等御夫婦でよく相談し、それぞれに工夫されて本治療に参加されています。

Q

夫、あるいは妻が外国人なのですが、治療に参加できますか?

A

ご夫婦のいずれかが外国人の場合、日常会話に支障がない程度の日本語理解が可能なこと、及び、必ず日本人の夫(あるいは妻)が治療説明の際同席していただくことが必要です。

ご夫婦に新潟大学医歯学総合病院における治療内容をご理解いただくことが重要なためです。

上記条件が満たされれば、ご夫婦のいずれかが外国人でも治療参加は可能です。

なお、新潟大学医歯学総合病院におきましては、治療参加の意思確認事項と、治療に関する説明資料に関しては、英語バージョンは準備しておりますので、日本語よりも英語の方が堪能な方はそちらを利用していただくことが可能です。

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