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診療科・部門

救急科

受付場所

中央診療棟 4F 救急科受付

中央診療棟 4F 救急科受付

診療科のご案内

診療科長 西山 慶

概要

救急科は、病気、怪我、やけどや中毒などによる急病の方を診療領域に関係なく診療し、特に重症な場合には救命救急処置、集中治療を行うことを専門としています。救急科は高度救命救急センター(高次災害救命治療センター)、新潟県東部ドクターヘリ基地および救急外来を運営し、さらに集中治療部の運営にも参加しています。2022年度の救命救急センター入室数は1081名、集中治療部入室数は649名であり、2021年度のドクターヘリの運行回数は1214件(全国2位)となっており、日本海側において最大規模の急性期疾患診療ユニットとなっています。新潟大学医歯学総合病院の各部署と密接な連携を取り、24時間365日体制で手術・カテーテル治療・ECMOを含めた高度救命治療が可能な体制を確立しており、まさに新潟医療圏における「最後の砦」として活動しています。

取り扱っている主な疾患

全ての急性疾患を対象にしていますが、特に3次救急医療機関として重篤な病態の救急患者さんの診療にあたっています。

特色ある治療

救命救急医療

救命救急医療とは、重症患者の命を救うために、初期治療から集中治療、退院まで一貫して行う医療です。高齢化に伴い様々な合併症を抱えた急性期疾患の患者さんが増えるなか、複数の疾患(例えば肺炎、脳梗塞、腸閉塞など)を抱えている場合は、各科の医師と連携して対応しています。重症の場合は、救急外来から集中治療室や救命救急センターへ移動し、最終的な治療を行います。入院から退院まで、また軽症から集中治療室や救命救急センターに入院するような重症まで、現在の医療の主流である「高度専門医療」に固執することなく、全人的な観点で患者さんの治療にあたることを目標としています。

集中治療

集中治療とは、生命の危機的状況にある重症患者を、24時間体制で高度な医療技術を駆使して集中的に治療することです。実際、循環不全、呼吸不全、意識障害、腎不全、凝固障害などの臓器不全により生死の境をさまよう患者さんの生命維持治療は、1990年代以降、大きな進歩を遂げました。この進歩の原動力は、集中治療室や救命救急センターなど、さまざまな薬剤や機器などのハード面の整備であるともに、専門的な訓練を受けた医師やコメディカル・スタッフが患者さんの治療に深く関わることによってもたらされるソフト面の充実によるものです。すなわち、臓器機能障害を持つ重症患者の予後を改善するためには、最高の臨床研究データに基づき、質の高い効率的な治療を行う集中治療専門スタッフからなる「集中治療チーム」が必要不可欠であり、私たちはチーム医療の推進のため日々努力を続けています。

ドクターヘリ運航

ドクターヘリとは、救急現場に一刻も早く医師を運ぶためのヘリコプターのことです。ドクターヘリには医療機器や医薬品が搭載されており、出動要請に応じて新潟大学医歯学総合病院に設置されたヘリポートなどから出動します。現場に到着したフライトドクターは、傷病者に迅速な処置を施し、適切な医療機関へ搬送します。ドクターヘリには、次のようなメリットがあります。まず第一のメリットとして救急現場での早期医療介入があります。これは、救急現場に医師や看護師を派遣し、緊急性の高い傷病者を病院に到着する前に治療することです。さらに第二のメリットとして根本的な治療の早期開始があります。これは、傷病者をその病状に適した病院に速やかに搬送することを目指します。救急車で搬送されるよりも早く病院に到着できれば、根本的な治療を早期に行うことができ、後遺症の軽減が期待されます。

施設認定

  • 日本救急医学会認定 救急科専門医研修施設
  • 日本救急医学会認定 救急科指導医研修施設
  • 日本集中治療医学会認定 集中治療専門医研修施設
  • 日本呼吸療法学会認定 呼吸療法専門医研修施設
  • 日本外傷学会認定 外傷専門医研修施設
  • 日本熱傷学会認定 熱傷専門医研修施設
  • 日本航空医療学会認定指定施設

専門医・認定医

専門医・認定医の名称 人数
救急科専門医 9名(2023年度)
救急科指導医 2名(2023年度)
集中治療専門医 5名(2023年度)