中央診療施設などのご紹介

手術部

新潟大学医歯学総合病院手術部は2009年9月に現在の中央診療棟に新築移転しました。2階建ての斬新な設計で、2階にロッカールーム、ラウンジ、および当直室のほか4つの手術室を配し、3階をメインの手術部として10の手術室とクリーンサプライを配置しています。歯科手術も含めて年間約7,700件の手術に対応しています。
看護師は現在52名で、緊急手術を含めてすべての手術で医師の器械出しをなくすることができています。このほかの手術部の職員は兼任部長1名、専任副部長1名、専任助教2名、医員が1名であり、麻酔科医は総員で29名(医科麻酔科医19名、歯科麻酔科医10名)です。
手術部は中央ホール型としましたが、外周廊下をクリーンな供給廊下としている点がユニークです。手術コンテナの払い出しはコンピュータによる自動払い出しとし、外注業者がピッキングを行っています。
手術部内は1足制とし、内履きでの入室を許可しています。無影灯はすべてLEDとしました。患者は原則として歩行入室とし、各手術室で病棟看護師との申し送りや確認を行っています。
当手術部は今年で54年目を迎えましたが、手術の内容は今後もめまぐるしい勢いで進化、発展すると思われますので、我々も安全を第一に日々研鑽を重ねて手術の進歩に遅れないよう努力してまいります。

特色ある治療

当手術部の特色は内視鏡手術用手術室、CT 手術室等の特殊手術室を多く装備した点と、ITによる手術支援と自動供給を採用した点です。また、中央ホール型でありながら外周廊下を清潔区域とし供給に用いている点も特色として挙げられます。
当院では、内視鏡手術用手術室や心臓血管外科用手術室、生体臓器移植用手術室、CT手術室など特殊手術室を多く配置しています。どのような手術でも対応可能な汎用型手術室が主流でしたが、実情では臨床科によって使用する部屋はほぼ固定しており、曜日によっても使用科が異なるため、それぞれの手術科、術式に特化した手術室が有利と考えました。このようにすれば精密な医療器械を移動させる必要なく部屋置きにできます。また、内視鏡のセッティングなども容易にできますし、移植に関しては2室並びでそれぞれの進行をチェックしながら手術が可能です。もちろん、緊急手術などの場合は、多少セッティングを変更する必要がありますがほぼすべての手術にも対応可能です。
手術申込みとスケジューリングは部門システムとしてデジタル化し、麻酔記録と手術看護記録は電子カルテとして(異なるベンダー)連携させました。医師がオーダリングと手術実施入力をすることで、オーダリングから実施までの記録が自動的に残り、データ解析も可能です。手術器械の準備はオーダリングデータから自動的にコンテナが払い出され、単品のピッキングリストも自動でプリントされます。手術器械については履歴の管理もできるようになりました。このシステムにより看護師がより手術看護業務に専念できるようになりました。
メインの3階手術室は外周を清潔区域とし供給に使用しています。世界的にも珍しいシステムです。供給の導線は長くなりますが、外注による人力でカバーし、ロボットによる供給よりはるかにスピーディーでトラブルも少なくなっています。外周廊下の数か所にスペースを設けフィルターを装備して器械展開ができるようにしました。手術開始前の混乱や塵埃を避け、余裕をもって展開ができるようになりました。
このような特色を多く盛り込んだ手術室ですが、ITはまだ完ぺきとは言えません。今後は更新時のベンダーの変更等も考慮し最善のシステム構築をしてまいります。しかし、どのような優れた機能があってもそれを使う人間が正しく使わなければより良い機能は引き出せません。システムの不具合は医療事故に直結しますので、常に監視の目をもって手術室の機能維持に努めてまいります。

主要機器

  • 中央ホール

    中央ホール

  • 外周廊下

    外周廊下

  • 立体自動倉庫

    立体自動倉庫

  • 手術室

    手術室

  • CT手術室

    CT手術室

  • 内視鏡器械懸垂装置

    内視鏡器械懸垂装置

スタッフ紹介

  • 副部長/堀田哲夫

    副部長/堀田哲夫

スタッフは医師が5名です。部長の馬場麻酔科教授の元、手術室のマネージメントを行っています。スケジュール管理、各種問題発生時の対応が主な業務ですが、病院経営の改善のため手術件数増加にも腐心しています。これらの仕事は私と助教の白石修一、渡部達範両先生、医員の橋本武志先生で協力して行っています。
大学病院は教育、人材育成という一般病院とは異なる使命もあるため、手術部のスタッフが必要となります。看護師、麻酔科医と我々で力を合わせ、より質の高い手術医療を安全に提供できるよう努力しております。

« 前のページに戻る